両手広げて 爽やかな風が吹き抜けた。 髪をさらさらと靡かせ、空を見上げれば心地よくて 「気持ちいいな」 目を閉じて、不意に思い出す。 振り返ることもせず、走ってきたから・・・・・。 たくさんのものを犠牲に私はこの場所に立っているのかもしれない。 透き通る風と大地を包む太陽を見上げ、手を伸ばした。 「ありがとう」 その一言を捧げる。 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ あとがき 拍手でおいていた作品が結構たまっていたので この際に載せてみました。