雷と君と僕 | As lagrimas que a lua derramou~月が零した涙

As lagrimas que a lua derramou~月が零した涙

版権作品にオリジナル人物を入れての二次創作小説を載せてます。
『遙か』シリーズが中心です

「あ・・・落ちた」








雷と君と僕





ガララララッ!!!!!!!




バケツをひっくり返したような雨と地面を破壊しかねない程の

雷の音。


雷鳴を見つめながら咲弥がポツリと告げると

隣にいた望美が勢い良く将臣に抱きついた。


「あら?妬けちゃう」


「そうか?」


暢気な会話を聞きながら、再び聞えた雷鳴。

しかし、それは屋敷に植えられていた木を直撃し

目の前でバリバリッと音をたてまぶしいくらいの光を放った。


「きゃぁぁぁ!!」


「おいおい、大丈夫だって」


目の前で雷が落ち、驚きのあまり声を上げる望美を

落ち着かせようと、将臣は優しく背中をさすると

望美はぎゅっと服を掴み目をきつく閉じる。


「消化しないと拙いわね」


「まあ、景時の部下がするんじゃねえの」


目の当たりにしても動じない女性。

そして、異様に怖がる女性。


その光景は周りに居た八葉には衝撃的な光景だった。


「望美さんが怖がるのは、わかりますが・・・」


「咲弥は怖くないのか?」


「ええ・・・・綺麗じゃないの」


「どこがですか!!!」


「はいはい。お前は目をつぶってろ、また鳴るぞ」




ガララララッ!!!!




「もういやだ!!!」


「耳を塞いでやるから」


将臣は雷が聞えないようにきつく抱きしめる。


「九郎、お酒」


「お前・・・・・」


「雷も立派な神様でしょ?わざわざ降臨してくれたのなら

お酒をあげないと」





そんな事はないとも言えず九郎は

渋々、杯に酒を注ぐと咲弥に渡した。









■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

あとがき

雷が目の前で落ちました。


びっくりしましたが、まあ怖くないので思わず笑ってしまった私を

職場の人は驚いてみてます。


雷が平気な人って少ないんですかね?

ちなみに私は雷鳴とか結構好きなんですよね。


以前、海で泳いでいたとき雷が落ちたときはびっくりしました。

その時も至って普通でした。←変な人