「ちょっ・・・」
「悪い、余裕無いから却下」
言うが早いか、気がついたら将臣の顔が目の前にあって
何が起きたかわからない。
舌で、咲弥の唇を無理やりこじ開け舌を絡めとりながら
腰を引き寄せた。
酸素すら奪いかねないくらいの激しい口付けに
翻弄される。
「将臣・・・・」
「・・・・・・・」
「将臣!」
少しきつめに名を呼べば、ようやくぴたりと動きを止め
視線が合わさる。
「どうしたと言うの?」
「・・・・・・・・・」
「将臣」
ふぃ、と視線を落とし
顔を咲弥の胸に埋めているから表情が読み取れない。
「・・・・・・んだ」
「何?」
うまく聞き取れなくて、聞きなおすと
顔を上げ再び合わさった瞳は少し色が無くて・・・・。
「怖いの?」
「・・・・・怖くない」
「怖いのね」
「・・・・お前が居なくなる夢をみた」
最初は違うといっていたが、もう一度訊ねると
顔を歪ませ苦しそうに話し始めた。
「お前が俺の傍から離れる夢をみた」
それがあまりにもリアルすぎて。と言い
きつく抱きしめる。
「好きだ」
「っ!」
いきなり告げられた言葉に困惑の色を隠せない。
それに気がついたのか、将臣は悲しげに咲弥を見つめる。
「・・・・・悪い・・・・・ちょっと・・・おかしいんだ」
忘れてくれ、と立ち上がり部屋から出て行こうとした
将臣の手を掴み動きを止める。
「咲弥?」
「馬鹿ね・・・・一人だけ告げて逃げるの?」
そう言って、今度は咲弥から将臣にキスを落とす。
最初は触れるだけ。
けれどソレは直ぐに熱を帯びて
二人の熱が溶け合った。
「私も好きよ、将臣」
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あとがき
将臣くんをいきなり書きたくなりました。
その後の二人は・・・・・・・・(///∇//)キャー
将臣くんって以外に激しそう(おいヾ(。`Д´。)ノ)
もし続きが読みたい人がいたら書きます。
ただしアメンバーのみになりますけどね。