編み物はとても数学的だなと感じることがよくあります。
編み物に限ず手芸全般なのかも知れませんが。
編み物は常に数を(目数や段数を)数えながら編み進めるので。
そして、かぎ針で円形を編むときには特にそれを感じます。
1段目-6目
2段目-12目-6目増
3段目-18目-6目増
4段目-24目-6目増…
と同じ数ずつ増やし目をしていくことで、きれいな円形に編みあがるのです。
先日キッズイベントのデモで、ビーズを編みこんだブレスレッドを作っていた時の事。
見本用に作った二重に巻くタイプのブレスレッド(写真左側)
巻いたときに重ね付けしているようにしたいなと思い。(同じパターンだと重ね付け風にならない)
半々で別のデザインにすると重ね付け風になるかなと考え。
半分は写真のものと同じような小さいビーズを編みこんで
もう半分は大きいビーズを編みこんで作りたいと思い、まずは小さいビーズで作る。
〇(←ビーズ)くさり編み1目〇くさり編み1目〇くさり編み1目…を繰り返し、作った部分は40目で腕一巻き分になった。
もう半分を大きいビーズ5個を編みこんで作る場合、ビーズとビーズの間のくさり編みは何目にすればいい?
単純に5で割ればいいのか?いや、前後にもくさり編み部分を作りたいから…
と考えるもわかりづらいので図にしてみる。
くさり編み〇くさり編み〇くさり編み〇くさり編み〇くさり編み〇くさり編み
なので、くさり編み部分は6か所。
だから 式 40÷6=6.666666…
割り切れないので、ビーズとビーズの間の4か所は同じ数にして、前後2か所を同じ数にしよう。間より前後はくさり編みが少ないほうがきれいだから…
くさり編み〇くさり編み〇くさり編み〇くさり編み〇くさり編み〇くさり編み
くさり編み=x
くさり編み=y
とすると
y=x+1
2x+4y=40
って、すごい数学的!
実際出来上がったのは、刺繍糸の主張が強くて、重ね付け風…にはならなかったかな
教材を考えるときに、この毛糸でこの長さを編むには、何目×何段編めばいいか…と考えるのも、算数です。
私はエクセルで計算しています。
こんな感じで
実際は計算通りにならないこともありますが。
多くの調査や統計は男性は女性よりも数学的能力において優れていると述べていることから、ニッターさんに男性が多いのもうなずけます。
かく言う私は数学が得意です。
…と言い切ってしまうのはちょっと心苦しいですが、数学は割と好きです。
今までずっと、私は「数学が好きだから編み物が好き」
だと思っていたけれど、もしかしたら
「編み物をやっていたから数学が好きになった」のかもしれない
と、最近思うようになりました。
ほらほら、お子さんに編み物やらせたくなりませんか?(笑)
あくまで個人の感想ですのであしからず。