『無名兵士の祈り』というものをご存知ですか?
先日、映画『祈り~サムシンググレートとの対話』を見に行ってきたのですが、
その映画のエンディングに、とても心に響く言葉が流れ、僕はその言葉に涙が止まらなくなりました。
その言葉が気になり、帰ってからいろいろと調べてみて分かったのがこの『無名兵士の祈り』でした。
『グリフィンの祈り』『ある兵士の祈り』『無名兵士の詩』などとして知られている作者不明の詩で、
アメリカ南北戦争の一兵士が書き残したものとされているということです。
『無名兵士の祈り』 I asked God / The Answer to All My Prayers
大きなことを成し遂げるために力を与えてほしいと神に求めたのに
I asked God for strength that I might achieve
謙遜を学ぶようにと弱さを授かった
I was made weak that I might humbly to obey
より偉大なことができるようにと健康を求めたのに
I asked for health that I might do greater things
より良きことができるようにと病弱を与えられた
I was given infirmity that I might do better things
幸せになろうとして富を求めたのに
I asked for riches that I might be happy
賢明であるようにと貧困を授かった
I was given poverty that I might be happy
世の中の人々の賞賛を得ようと成功を求めたのに
I asked for power that I might have the praise of men
得意にならないようにと失敗を授かった
I was given weakness that I might feel the need of God
人生を享楽しようとあらゆるものを求めたのに
I asked for all things that I might enjoy life
あらゆることを喜べるようにと命を授かった
I was given life that I might enjoy all things
求めたものは一つとして与えられなかったが
I got nothing that I asked for
願いはすべて聞き届けられた
but everything I had hoped for
神の意にそわぬものであるにもかかわらず
Almost despite myself
心の中で言い表せないものが全て叶えられた
my unspoken prayers were answered
私はあらゆる人の中で最も豊かに祝福されたのだ
I am among all men, most richly blessed
この言葉の中にある、
『世の中の人々の賞賛を得ようと成功を求めたのに
得意にならないようにと失敗を授かった』
この部分が僕の耳に入って来た時、目からは涙が溢れ止まらなくなった。
そっかぁ。。。あの時の失敗は授かったものだったのかぁ。。。
これまでずっと失敗した自分に対して劣等感を抱いていたり、
責めていたり、惨めに思っていたりする自分がいた。
その失敗が授かりものだったんだと自分の中で腑に落ちた。
その瞬間、涙と感謝が溢れ出てきた。感謝。
とめどなく大きな存在、サムシンググレートへの感謝。
自分からは進んで得ようとはしなかっただろう失敗。
その苦い体験が、ありがたい体験に変わった瞬間だった。
自分の中にあった凝り固まった何かがなくなったように
身体が軽くなった。なんだかまた一つ人にやさしくなれそうだ。
世の中は素晴らしい。素晴らしいもので溢れてる。
苦い体験も、苦しい体験も、なにか意味があってやってくるもの。
その意味は今すぐ分からなくても、いつか分かる時がくる。
自分が求めてさえいれば。それはいつか分かる日が来る。
だから大丈夫。それでだいじょうぶなんだ。
そんなことを感じた日でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
Mahalo