メイドインフィリピンのカード
『 佐藤神父さまのところで 作られているカードを買ってきて 』
マニラへ行く仲間にお願いしていたのですが
先日、そのカードが届きました。
佐藤神父さまは
2002年からフィリピンに宣教師として派遣され
主にマニラ市とサマール島のカルバヨグ市で聾者のためのセンターを設立し
リーダー養成や聾者への教育活動に力を注いでおられます。
慢性的な資金不足のため、カードを作って販売しているのだそうです。
数十枚のカードが届きましたが
すべて違うデザインで、とても素敵なクロスステッチのカードです。
フィリピンでは胎性風疹のため日本よりはるかに多くの聾者が生まれるそうです。
胎性風疹とは、先天性風疹症候群ともいわれます。
妊娠初期の妊婦が風疹にかかると、胎児に感染し
白内障や緑内障、先天性心疾患、難聴などを引き起こすことがあります。
実は、私も長男を出産した時
あなたは風疹抗体が陰性だから、また赤ちゃんを望むなら
風疹の予防接種を受けておいた方がいいと言われました。
まだ赤ちゃんが欲しかったので、すぐに予防接種を受けました。
私の友人は、運悪く妊娠初期に風疹にかかってしまいました。
しかし、病院の万全のサポートで、無事に健康な赤ちゃんを出産しました。
私より若い世代では、風疹の予防接種は中学校で受けているそうです。
ですから、日本では先天性風疹症候群での聴覚障害は
毎年数人ほどの発症しかないのです。
残念ながら、フィリピンではこのような医療体制にはなっていないので
生まれながら聾者になる人が、大勢いるのだそうです。
マニラへ行った時、お世話になるジープニーのオーナーの息子さんも
聾唖学校へ行っていると言っていました。
去年の心優しい人 や、文房具を寄付してくれたクラスメート に
ささやかなフィリピンの香りがする物をプレゼントしたいと考えた時
佐藤神父さまのカードが思い浮かびました。
彼女達に、フィリピンや佐藤神父さまの話をしながら
このカードをプレゼントしようと思います