虚しさを感じた時…
わずかな自由時間がありました。
連日のハードスケジュールで疲れが溜まっているメンバー達は
お昼寝をしたり洗濯をしたりしています。
せっかくフィリピンに来たのに、お昼寝なんて勿体ない (^o^)v
私は一人で近所の探索に出かけました。
この場所は
ペンションの門から一歩出るとホームレスが大勢いるエリアです。
もし事故に巻き込まれたら皆に迷惑をかけてしまう…(-_-;)
道の右側に怪しい人を見たら左側へ渡り
左側にホームレスが居れば右側に渡り
ガードマンのいるお店があれば、その店先の前を歩き…
一番、怪しい歩き方をしていたのは私でした(^_^;)
途中、これから仮装パーティへ行くという親子がいました。
お母さんもブランドの服を着て、見るからにリッチです。
すぐ隣には
『 食べ物をください、お腹がすいています 』
と物乞いをしているお婆さんがいました。
いつも感じる事ですが
フィリピンは貧しさと裕福が背中合わせの国です。
さらに散歩をしていると、前方に2人の子供がいました。
一人は歩道で寝ています。
道端で寝ているホームレスは珍しくなかったのですが
彼等が子供だったので写真を写しました。
お金ちょうだいって言われるのかな?(=_=;)
ドキドキしながら歩いて行きました。
近づいていくと、彼等が普通では無い事がわかりました。
倒れてる子の耳や顔だけに無数のハエが集っているのです。
その子は全く動かず、歩道に横たわっています。
もう一人の子は心配そうに覗き込んでいます。
これはただ事ではない…( ̄□ ̄;)
そう感じた私は
『Are you OK?』 と尋ねてみました。
傍らの子は困った顔をしていますが返事はしません。
そう…彼は英語がわからないのでした。
たまたま覚えていたタガログ語で
『 Bakit? 』 と言ってみました。
その言葉は通じたようで、その子は何か話してきました。
でも今度は、タガログ語で話す彼の訴えが
私には、まったく理解出来なかったのです。
横たわっていた子は重篤な状態だったと思います。
しかし、お金は無いし時間も無い私はどうする事も出来ませんでした。
『 Sorry… 』 と言ってその場から離れるしかなかったのです
この時から…
私達のこの旅には、どんな意味があるのだろう?
神父様は、私達に何を教えようとしているのだろう?
私は、これからどうしたらいいのだろう?
いろいろな疑問が生まれてしまいました。
一体、自分は何をしにフィリピンへ来たのだろう…
子供一人助ける事も出来ないで…
帰国した今でも、そんな思いがよぎります。
よく言われるのが
ホームレスやストリートチャイルドにお金を上げても意味が無い
理由はすぐに使ってしまい、その後はもとに戻るからです。
でも、それでもいいと思いました。
私は、またマニラに行く機会があれば
その時はいつもポケットにお金を忍ばせて
一瞬でも彼等を喜ばせたり助けたりしたいのです。