スモーキーマウンテン | フィリピン大好きo(^o^)o

スモーキーマウンテン

ゴミ山



ヘルスセンターの次は、スモーキーマウンテンです。



私達が訪れた場所は

正確にはスモーキーバレーと呼ばれる地域だそうです。

一般にスモーキーマウンテンと呼ばれる場所より

ココは規模が小さいそうですが

それでも2万人の人々がゴミを拾いながら生きています。


覚悟はしていましたが…

ジープニ―がその場所に近づくにつれ

どんどん臭いがきつくなってきました。


『鼻を押さえたら失礼にあたるので我慢してね』

私達がスモーキーマウンテンに行くと知ったジョンからのアドバイスです。



とうとうジープニ―はその場所に着きました。

息を止めても防ぎようのない悪臭。

こみあげる吐気を我慢すると涙目になってしまう


真っ黒いタールのような地面。

地面に靴がめり込んで歩きにくい


次々に入ってくるゴミ収集車に飛びつく人々。

小学生くらいの子供も大勢いる


周囲には2畳ほどのほったて小屋がひしめき合っている。

一体、この小屋でどうやって家族が寝るのだろう?


この地域の人々は、日焼けではなく、

煤で汚れているためとても黒い顔をしていました。



トラックや重機は、大勢の人がゴミを拾っているのを

全く気にする様子も無く走り回っています。

そのため、トラックやブルドーザーに挟まれる事故は

頻繁に起こるそうです。

たしかに、バックしているゴミ収拾車が止まらないうちに

後から飛びつくのですから事故が起きないはずがありません。


幼い子供も大勢いますし、

子供達も大人同様ゴミを拾い集めています。



ここは…

日本で普通に生活する私達にとって

あまりにもショッキングな場所でした。


驚いた顔で見渡すのは失礼なのではないだろうか?

でも目をそむけて歩くのも失礼だし…

一体、私はどうしたらいいのだろう?


小さな声で『ハロー』と言うのが精一杯でした。

返答は、もちろん笑顔で 『ハロー』 と返ってきます。


多分、私は引きつった作り笑顔で挨拶しながら歩いていました。




小さなアジのような魚が入った紙皿を持ち

立ったまま食べている男性がいました。


この臭いの中で、よく食事なんかできるな…


そう考えながら歩いていた私の背中に向かって


『一緒に食べないかい』


振り返るとその男性が笑顔で紙皿をかかげました。



こわばった顔で歩いている私達をからかったのだろうか?

それとも、本心からのおもてなしの心だったのだろうか?

どちらにしても、あの男性の笑顔は本物でした。



再び来る機会があったら…

今度は私から 『 味見させて♪』 と話しかけてみようかな…