中学生のとき夏休みに補修というのが有った。無料だった気がする。これはしかし、最初の3日くらい行ってその後行かなかった。というのも、別に通常の授業に比べてレヴェルが高いわけではなかったからだ。

  出来る子が手を上げ出来ない子はいつものようにおとなしくしている。勉強に来ているのかどうなのかはっきりしない。机に座っていて成績が上がるなら自分だってやる。

 近頃宿題を子供に替わってやる業者が居ると言う。そこで妻に「夏休みの宿題きちんとやったことあるかい」と尋ねたところ、「多分一度もない」という答えが返ってきました。

 私も宿題を完成させたことはなく、提出の際どうやって有耶無耶にしようかといつも悩んでいたのを思い出す。他の子供はどうしていたんだろう。

 このことはいつも不合理を感じていた。宿題は勉強のできない子がやりゃいいじゃないか。出来る子は遊んでていいんじゃないの?

 宿題をきちんとやってくるのと、やってこないのとに意味のある差が生じていたんだろうか。

  自習してわかるくらいだったら立派な優等生だ。夏の暑い時期までやらなくていいことになる。そもそも勉強に向いてない時期だから休みにした筈だ。

 自習が出来ないんだったら、学校に通う時期だけやれば良い。

 いずれにせよ、夏休みの宿題は無くて良いことになる。

  これまでやってきた、だからやらねばならないという思い込みだけだろう。