御船のたぬきのブログ

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しばらく書かないうちに、国防軍にするという人が総理大臣になった。
脱原発どころか、新たな原発の開発もやる気満々。
「取り戻そう」って勇ましいが、何を取り戻すのか?
バブルの前の経済?・・・無理でしょう。あの頃は今より内需があった。
華々しかった大企業を支えてきた町工場も随分痛めつけられた。
高齢化して皆が貧乏になった今、バブルの前に行くにもそこから立て直さねば。
そうして再び成長しても、またバブルで終わるということを経済至上主義者達はなぜ学べないのか? GDPが世界トップクラスになっても、それがみんなの暮らしの安心につながらなかった事はもう実験済ではないか。

それより、災害大国だが、自然資源に恵まれたこの地を、安全で安心して暮らせる国にしようとなぜ思わないのか?

貧乏なのに、国土強靱化といってまたゼネコンばらまき計画準備中。
どっちみち行き詰まるのは目に見えている。
国民がわかってなかった訳ではない。
何しろ、前回ぼろ負けしたときより、さらに200万票も減ってるわけだ。

選挙制度と、国民に判断材料を届けなかったメディアのおかげ咲いたあだ花政権だな。
それでも、憲法を変えたり、TPPをいれたり、美しい国をめちゃくちゃにするには十分な議員数。
また救われない日々が続く。

さて、本題に。

そうそう。サンダーバードの作者が亡くなった。ジェリー アンダーソンさん。
当時、30代でつくってたんですね。
ご冥福を祈ります。

さて、自衛隊の予算は4兆円以上ある。
この5%でもいい。サンダーバードに充てたら、世界に発進できる国際救助隊は不可能ではないだろう。
本当の国際救助隊なら「海外派兵」と反対するなかれ。

四川大地震では東日本の10倍以上の方々が亡くなった。
あのとき、東京消防庁などから編成される日本のレスキュー隊も駆けつけた。
http://www.isad.or.jp/cgi-bin/hp/index.cgi?ac1=IB17&ac2=94fall&ac3=5433&Page=hpd_view

警視庁なども含め、総勢30名程度ではなかっただろうか。
災害の規模に対して、圧倒的に少ない人数ではあったが、隊員達は精鋭で大変精力的に活動したと報道されてました。ただ、派遣されたのは少し遅く、少人数であったため、念願の生存者救出はかなわず、十数体の遺体を収容して帰ってきたと思う。

その中で、親子の遺体に隊員達が整列して黙祷している姿が写真に撮られ報道された事があった。
これが広まったとき、ネットに溢れていた反日の書き込みは沈黙し、やがて賞賛に変わったと記憶している。
それならば、次は、もっと早く、もっと大規模に行くべきだ。
こんな大規模災害は滅多にない?

いや、そんな事はない。残念ながら、世界規模でいえば、大規模災害はほぼ毎月くらい起こっている。
その多くに軍隊が出動するが、本来は敵を撃破する訓練をしている部隊。
そのほんの一部を命を救う専門集団にするだけで、どれだけ世界が変わるか?

自国民の命を救った国を攻撃や侵略はしにくいだろう。
そう。これは自国のリスクを減らす、つまり国防にもなるのだ。

トルコは親日的と言われるが、120年前に和歌山沖で沈没した軍艦の乗組員を漁民達が救助した事もその要因といわれている。教科書にも載っていて、トルコ人はみんな知ってるそうだ。

災害はこれからもずっと世界中で起こる。
その殆どに救助と援助を差し伸べる国になれば、それこそが災害大国の我が国自身の大きな安全保障になるのではないだろうか。

安倍内閣をみていたら、こんな発想は妄想のように思える。
しかし、疑心暗鬼で敵を想定して軍事大国に向かうのも、最初は人間の頭の中に生じた妄想。
東西冷戦時代には互いの陣営の妄想が反響し合って大量の核兵器が世界に拡散した。

同じ妄想を抱くなら、ぜったいこっちの方がいいと思いませんか?
突然の悲劇で、何の落ち度もない9名が亡くなった。

このトンネル事故は全く他人事ではない。

誰だって高速道路は走る。

海砂が使われていて危険と言われている山陽新幹線だって、乗らないわけにもいかない。

しかし、このような事故は偶然ではなく、これが始まりかもしれないと受け止めておくべきだろう。

筑後川では1970年から2000年までの30年間で自然流下100年分の砂が採取されたと言われる。
それらは大都会の高層ビルや、高速道路、新幹線などに化けた。
東京オリンピックから大阪万博、怖いもの知らずで突き進んだ時代。

だが、それらの巨大インフラがそろって耐用年数を迎えようとしている。
道路でも建物でも、大きなモノをつくれば、それだけメンテナンスに費用がかかる。
そして、数十年で劣化する。

だが、歴代政府はそこを計算に入れず、この狭い国を新しいハコモノでいっぱいにして自慢してきた。

それをまだやろうとしているのがいる。
原発はその典型。

だが、近代工学がつくるものの耐用年数ときたら、一人の人間の人生より短い。
特に日本では。

ロンドンやパリはまだ中世の建物と近代建築が共存しているが、日本では高度成長期の高層ビルはもう取り壊し。そして、海に供給されるはずだった砂は、建設廃棄物として海に投棄・・・・したら違法なので、「アイランド何とか・・」という名目であちこちに埋め立て計画がたてられていく。

もう、こんな負のスパイラルから脱出しないと、国中ひびだらけになって劣化してしまう。


石原慎太郎に火をつけられて民主党が尖閣諸島を国有化。その石原慎太郎は長年の持論、核武装論を再び語り出した。何でも先にやられた自民党の安倍総裁は、右派のメンツを保つためか、自衛隊を国防軍にすると言い出した。しかも、Yahoo!の投票ではこれが受けている。歴史を知らないとは恐ろしい。

ほんの少し前、この国は強力な軍事国家だった。
その結果がどうだったか。
国を守る、国を愛せよ、と声高に語る連中が、国土も民族も滅亡寸前へと導いていったではないか。

ようやく戦争が終わり、人々の努力で復興を成し遂げた。
しかし、再興した国では、目の前の利益追求が横行するようになった。

やはり、国を愛せよと説くリーダー達は、その一方で新たにボスとなった国にへつらい、その国から食料を買うために、自前で食い扶持もまかなえない国を作ってしまった。一方で、この狭い国土に54基もの原発をちりばめ、やはりその国からシステムを輸入してきた。そして、60%もの干潟を埋め立て、猛烈な勢いで国土をコンクリートで固めていった。

その反省もあって、民主党は「コンクリートから人へ」のスローガンを掲げて政権交代を実現した。
しかし、あっという間の変質。
安部氏は、いま、ふたたび国債を乱発して、無駄な公共工事を復権させ、こともあろうにあとを日銀に引き受けさせるという暴論を持ち出して、日銀総裁からも反論されている。

これが「美しい国」を標榜する、愛国者気取り男の正体だ。

いさましい「愛国者」たちよ。
心情がどうであろうと、君たちを含め、物質的には我々の体の半分以上は外国製という事は否定できない事実をどうするつもりだ?

北朝鮮のミサイルだ、中国の軍事力だと言う前に、足下を見てみよう。
日本を滅ぼすにはTPPに誘い込んで、農業を壊滅させるだけでいい。
あと原発がもう一基爆発し、それが首都圏に影響を与える範囲だったら、もう日本は殆ど難民国家になってしまうだろう。かわぐちがいじ氏のコミック「太陽の黙示録 」の現実化だ。

勇ましく「国防軍」などと語る政治家どもは決して前線に行くことはない。
彼らの息子も。
イラク帰りの髭の隊長くらいのもんだ。

そのイラク派遣もアメリカの戦略を補完する政治的なものであって、命がけで行った隊員の努力とかかった費用に見合う効果があったとは思えない。確かにあの水が足りない場所で浄水をおこなった。
しかし、その水は1tあたりいくらかかっただろうか?
おそらく、民間NGOなら、遙かに少ない予算で、現地の人々が自ら水を得るための支援が出来たに違いない。

熊本には自衛隊駐屯地が多く、関係者が多い。
知り合いも少なくない。
身内がイラクに行っていた人もいる。
家族の心情もわかるし、東日本大震災の時には、ずっと現地に入り、連日壮絶な現場で過ごした若い隊員の心に今なお残っている心の重荷まで聞こえてくる。

熊本に来るまでは自衛隊関係者と接する機会はあまりなかったが、普通の市民として接してみると、個人個人には折り目正しく、信頼できる人が多い。親父から聞かされていたデタラメな旧日本軍のイメージはない。

この自衛隊を巡る考えは、保守の間でも様々だ。
たとえば、これでは足らない、もっと予算を使って国防軍にせよという安部などは、言い換えれば、もっとアメリカからサイル防衛システムやイージス艦、ステルス戦闘機を買いましょうという話で、アメリカからは歓迎されるかもしれない。一方、アメリカからの独立を言う石原は、その代わりに核武装。だから、その原料をつくるために原発稼働、というわけだ。

どちらのいう事を聞いていても、先にあるのは「亡国」でしかない。
そうなっても、彼らは知らん顔である事は間違いない。
原発推進してきた責任すら明言しない自民党、例の銀行失敗でも平気な石原。

しかし、いざ震災のとき、熊本水害の時、国民が期待するのは勇ましい発言をする連中ではない。
現場に駆けつけてくれる、消防、警察、ボランティア、そして自衛隊だ。

その自衛隊、憲法違反だ、非武装中立がいい、という意見もかつてあったが最近はまり聞かない。
多くの国人が非現実的と考えるからだろう。

ただ、「非武装」「中立」を分けると実現している国はある。
「非武装」はコスタリカ。しかし親米であって中立ではない。
スイスは中立であるが、非武装ではない。

ともあれ、憲法9条を日本語として読むと、「戦力はこれを保持しない」とあるのだから、自衛隊が戦力でないなどというのは詭弁でしかない。ただ、そんなに言うなら9条を無くしていまえ、と安部達の思うつぼになって来る可能性もある。その先はもちろん徴兵制だ。

いずれにしても既成事実として自衛隊はそこにある。そして、この組織はすでに膨大な国民の血税が注ぎ込まれた資源である。それは戦車や戦闘機だけではない。矛盾はあっても、九条の下で活動してきた組織のあり方も、経験も資源といえる。

そこで、この資源を最も活かす方法は何か?
それが、サンダーバードにしてしまえ、という僕の発想だ。自衛隊は半世紀以上にわたって戦闘してない、したがって誰も戦死させてないししてない類い希な軍隊だ。それも憲法9条があったからに違いない。

自衛隊は、戦闘はしてないけど、災害救助はずっとやってきた。
実は、戦闘より救助のプロ集団なのだ。

武田鉄矢がラジオで言っていた。

ある日米共同訓練に参加したことがる隊員の話という事だ。
(こういうのは機密だろうから、話してはいけないのだろうが)

模擬戦闘訓練をしたら、自衛隊はあっという間に殲滅されてしまったというのだ。
(そんな事無い、って言う自衛隊関係者さんがいただごめんなさい。武田鉄矢が言ってたの)
でも、それは不思議ではない。
相手は、太平洋戦争後も何十年も連続して戦争やってる、つまり人を殺し続けている現役軍隊なのだから。

ところがである。訓練が終わって、さてテントを張って野営という段になると、あの強かった連中がいつまでもモタモタやってる。自衛隊はとっくに飯食って風呂まで沸かしてるというのに。

これを聞いて、思った。
そう、日本は災害大国だ。
この国でずっと災害救助をやってきたのが自衛隊。
自衛隊関係者は納得しないかもしれないが、あなたたちは既に戦闘ではなく、災害救助のプロなのだ。

(ちょっと長くなってしまったので、この続きはPart2で。あした)