重力ピエロ/伊坂幸太郎 | 無題

無題

いろいろと

2月生まれの憂鬱~カリスマインドア派女子大生の戯言~-090601_2039~0001.jpg

おばさんのお見舞いにいった時に、待合室にあった本。

読みはじめて続きが気になったから買って読んでみた。

駅に貼ってあった映画のポスターから、泉水役は加瀬亮さん、春役は岡田将生くんらしかったので、なんとなくあてはめながら読んだ。
ナイスキャスティング。
読んでいくうちに、お父さん役はちょっと若いかもだけど小日向さんぐらいしか当てはまらんだろう…と思って読み終わってからキャスト調べたら本当に小日向さんだった(笑)

初めて読むジャンルだったんだけど、この小説はなんだか豆知識本みたいです。
ガンジーやら芥川やらゴダールやら……

著者は知識をひけらかしたいのか?と思ってしまった性格の悪い私w
「世界の中心で愛を叫ぶ」を読んだときも、豆知識の多さにうんざりさせられたトラウマです。
セカチューは耐えられなくて最後まで読めなかったんだけどw

ミステリーではなく家族愛や兄弟愛を描きたかったのだろうか。
もしそうだとすれば、「失敗作」。
そういう叙情的な部分と、豆知識と、ミステリーをいっぺんに詰め込もうとしているせいか、全体的に軽薄さが漂う。
どの部分をとっても中途半端。
ミステリーとして考えても、叙述トリックが見え見えでした。予想を覆さないミステリーでした。
本当にありがとうございました。
うーん著者は別にドンデン返しが狙いなわけでもなかったのかな?

多分裏表紙のあらすじが悪いんだな。
まぁ格好いい登場人物に影響与えられる本だとは思う!
ガンジーについて調べたくなったし(笑)
登場人物は奇をてらわない奇人だけど、伊坂幸太郎さんは奇をてらったと思う(・∀・)b
ミステリー小説には感動を求めてはいけないね!