陽射しが少し暖かくなった4月12日に、札幌芸術の森美術館で開かれている『フレデリックバック展』を観に行った。地下鉄・真駒内駅から毎時2本出ている「森行きのバス」は乗客が2人。美術館ちかくで下車したのは私だけ。森のあちこちに点在する野外彫刻はやっと真っ黒な像の頭をのぞかせたばかり。まだ積雪は1mを超えている。
美術館前の池には2羽の鴨(カモ)が融けかかった薄氷の上に寒そうにうずくまっていた。10室ほどある展示室には観客は4,5名。これを上回る数の案内嬢が退屈そうだった。
手稲山・発寒川からの手紙 NO,88(2012年4月15日発行)