坂出市タケノコ掘り女児行方不明事件・その8 | 雑感

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坂出五色台衛星画像01


フジテレビの金曜プレミアム


「最強FBI緊急捜査SP 日本未解決事件完全プロファイル」


という番組を見た。


坂出市のタケノコ掘り女児行方不明事件について、行方不明者の捜索を専門とするアメリカ人(のチーム)がプロファイルし、現地の山林を捜索するという内容だった。


彼らの見立てによれば、この行方不明事件は、


「組織による犯罪」


ということらしかった。


日本の警察犬が5頭も立ち往生したという、あの竹林の中にぽかりとあいた空間のことについては、触れられずじまいだった。


この事件については、あの竹林の空間について触れもせず、スルーしたという点については、(番組の構成上やむを得なかったのかもしれないが)やはり物足りなさは残った。


例の大きなリュックを背負った男について、今回のフジの番組によると、どうやら男は、有紀ちゃんが母親と一緒に4本目のタケノコを見つけた場所のすぐ近くのあたりに、(遊歩道経由ではなく)森の奥のほうから藪を踏み分けながら突如現れ、これまた遊歩道を通るどころかそれを突っ切って、(添付画像で言えば赤点から青点の方向へ)歩いていき、それ以降の目撃証言が一切ない、ということらしく、実はついさっき(22時ごろ)録画で足早に見たばかりなので、上で述べた位置関係は私の認識違いかもしれないのだが、いずれにしても、リュック男の目撃証言というものは、フジの番組によるとこういうことだったらしい。


リュック男の様子は、私が聞いていたものとは違っていたが、大筋においてこの男が怪しいという思いに変わりはなかった。



プロファイラーたちが示した見立てに対する感想は省くとして、一点、四国の竹林で起きた幼女失踪事件の捜索に、元FBIとかのアメリカのチームを動員するというのはどうなのかな、という気はした。


あちらの人の見立ては、どうしてもあちらの人の環境の中で、あの多人種多民族が入り混じる広大な国家の、犯罪事情をも含めた歴史や文化の中で身に付いた思考法というのか、勘というのか、悪く言えば先入観みたいなものが先に立ってしまっているように感じた。


餅は餅屋ではないけれども、日本人の専門家に分析してもらったほうが、四国の竹林で起きた事件のアウトラインとしては、まだしも穏当なものが描けたのではないかと思う。


とはいっても、番組的には仕方ないのかな、とも思う。


おそらくはテレビ欄に、


「最強FBI」


という文字が躍り、それが視聴者の目を惹いて、数字に結びつくことに意義があるのだった。



よくぞやってくれましたという実験もあった。


再現フィルムの中で大西有紀ちゃんの役をした5歳の女児、この子を自由に歩かせれば、20分でどこまで行けるかという実験(700メートル進んだ)、また、有紀ちゃんと同じ身長と体重の人形を大型のリュックに詰め込んでみる実験(約1分で詰め込み完了)などは、実際の情景を想像すれば痛ましくはあるものの、この事件を考える上では、見ておくに値する実験だったと思う。


K-9というアメリカの捜索犬も5頭来日していた。


主に人間の遺体の臭気や、血液の臭いを突き止めることに特化した訓練を受けているらしく、普通の警察犬とは違い、その種の臭いに対しては30年が経過しても反応するのだという(多少、盛っているところもあると思うが)。


組織による誘拐説を裏付けるためには、「有紀ちゃんが自ら森に迷い込んだ可能性」についてもとことん検証しておく必要があり、そのために、これらの遺体捜索に特化したワンたちを使って、竹林一帯の山林をあらためて捜索してみるという試みがなされた。


ワンは突如現れた謎の穴に潜り込んでみたり、沢を渡ったり、慣れない急な斜面を降りてみたりしながら奮闘していた。



番組中、顔にボカシは入っていたが、有紀ちゃんのご両親も捜索に参加していた。

捜索隊のメンツにひたすら頭を下げるその姿は、胸を打つものがあった。


10年の歳月を経て、手がかりがないに等しいこの状況なら、実際問題として、有紀ちゃんの生死について甘い見立てはできない、一つ前の記事では、その観点から事件の概要を想像してみた。


今回ご両親の様子を拝見していて、どんな形であっても、せめてどこかで生きていさえすれば、という思いを抱かずにはいられなかった。