自己紹介 | 一級建築士の間取り相談室

一級建築士の間取り相談室

人生で二度とない家造りを、少しでも後悔のない夢のマイホームの実現へ、

はじめまして、記事を訪問頂きありがとうございます。

少し長くなってしまいますが、私の自己紹介をさせて頂きます。



1979生まれ、大阪出身で名古屋在住の一級建築士です。



建築の道に進もうと決意したのは高校生の頃です。

京都大学の工学部建築学科に進み、大学院修士課程まで修了しました。


大学の頃は高齢者や障害者の方のための

福祉施設の計画を扱う研究室に所属していました。

これから超高齢化社会を迎える日本にとっては、

特にグループホームや老人ホーム等の施設計画が

高齢者の終の住み家としての重要性が益々大きくなるだろうと考えていたからです。


私が研究室に所属していた2000年代前半は

こういった福祉施設の研究が特に見直されてきた時期でもあり、

私も「特別養護老人ホーム」という旬な研究テーマを扱っていたこともあって

卒業論文では日本建築学会の論文賞を受賞させて頂くこともできました。


主要な研究の成果もあって、

当時は「特別養護老人ホーム」の個室化が義務付けになるなど

高齢者施設計画ではとても大きな変化が起きていました。

簡単に言えば、

廊下の両端に6人部屋がずらっと並んでいるといった

今までは当たり前とされてきた生活味の無い『病院』のような施設計画から、

できるだけ高齢者が『自分の家』に住んでいる様な

温かみのある住空間へと改善されていったわけです。


実際に私はこの研究室時代に古い『病院』のような施設と

新しい『住宅』のような施設を何度も訪問し、

後者で生活されている高齢者がとても活き活きと

余生を過ごしておられる姿を目の当たりにしました。


私は『住宅』の奥深さを実感し、

いつの間にかその設計に携わりたいと決意していました。



卒業後、私は大手ハウスメーカに就職し、

6年間で約100件の住宅の設計に携わりました。

全てが自由設計の物件です。

契約前から積極的に設計士が前面に出て

お施主様と打合せをすることを売りにしている会社でしたので、

実際にお施主様の要望を聞き、間取りを提案し、内装を決めて、

一緒に多くの『夢造り』に参加させて頂きました。


その中には自分の母親が住む大阪の実家も含まれております。



100件の家造りを通して私は

『住宅設計において大切なこと』を一つ実感しました。

それは、

「実際にその家で生活するご家族の一日をできるだけ具体的に想像し、

それをお施主様に正確に伝えることができるか」

ということです。


お施主様は自分の要望をたくさん抱えておられますし、

設計士はそれを答えにするためのノウハウをたくさん持っています。

そういったノウハウに基づいた間取りは

一見そのお施主様にとって最高の解答であるように見えます。


しかし多くの場合、お施主様の要望を全て叶えようとした間取りほど

使い勝手が悪い部分がでてきたりするのも事実です。

善意のある設計士であればそのデメリットも

きちんとお施主様に伝えることは当然だと思うのですが、

残念ながら打合せを減らしたいがために

それを説明せずに先に進めてしまう話もよく耳にします。


当然ながら限られた予算の中で使い勝手の悪い部分が

全く無いという家造りは難しいのが現実です。

しかし、その「ちょっとした問題」を

お施主様が最初から理解しているかどうかはとても重要だと思います。



その後、自身のステップアップのためにそのハウスメーカは退職し

住宅設計以外の仕事も行っている設計事務所へと転職いたしましたが、

今でも住宅には大きな感心を持ち続けていて

暇があったら住宅雑誌を読み漁ったり興味が薄れることはありません。


そんななか、休日にインターネット掲示板で

住宅の間取り相談のトピックを見ていたのですが、

お世辞にも良くできているとは言えない間取りで

家造りを進めておられる方が結構たくさんいるのを目の当たりにしました。


このサイトはそんな方のために少しでも後悔の少ない

家造りをして頂きたいという私の個人の想いで立ち上げたものです。

間取りについて悩んでおられる方は、

是非一度このサイトに目を通して頂ければと思います。

有料にはなりますが、直接メールでの相談も受け付けておりますので

トップページ に記載している私のアドレスまで連絡を下さい。


長くなりましたが、私の自己紹介と家造りへの想いを読んで頂きありがとうございました。


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