※※※ 注意 ※※※
「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。
（2009年アメリカ作品／158分／2012）
製作総指揮・脚本・監督：ローランド・エメリッヒ
出演：ジョン・キューザック
キウェテル・イジョフォー
アマンダ・ピート
オリヴァー・プラット
タンディ・ニュートン
ダニー・グローヴァー
１．総評
凄い。とにかく凄すぎる映像。
これまでの数あるディザスタームービーの全部入りと言っても過言ではない。
地震、津波、火山、そして景気よく崩壊する建物。
歴史的建造物を大事にする気まったくなし。
ハワイは溶岩まみれ、そして日本は津波であっけなく沈没。
とにかく清いくらいに地球がぶっ壊れていきます。
ストーリー？いつものご都合主義。
登場人物？いつもの“正義感あふれる”アメリカ人。
マヤの予言？単なる味付け程度。
そんなもんはこの際どうでもいい。
映像を観ろ映像を！地球が大暴れする映像を！
それだけでも1800円を払う価値は十分にある！
絶対に映画館で観るべし！
こういう“パニック映画”の類は基本的に群像劇で話が進むため、
いわゆるパニックが起きるまでの前提である人間模様がやたら長かったりするのだが、
本作は映画開始十数分足らずで崩壊が始まり、
登場人物それぞれのドラマはあるものの、あとは怒涛の崩壊の連続。
とにかく飽きさせない。158分あっという間。
さすがだぜ、クラッシャー・バンバン・エメリッヒ！
・・・と褒めておいて、落としてみる。
上にも書いたように相変わらずのご都合主義、
そして、どこか鼻につくアメリカ万歳な雰囲気。
人間どもがアリンコのように死にまくっていく中で
主人公が死なないどころか、その家族ごと五体満足のまま最後まで生き延びる
まさにゴキブリ並みの生命力。
まあ、しかしそれはストーリーを進める上での必要悪と言うことでこの際不問としても、
よくよく考えたら、主人公を除いて船に乗るために10億ユーロ払った超セレブしか助かっていない。
低所得者は死ねってか！！！
希望あふれるエンディングにだまされてはいけない。
そして、アメリカ大統領が船に乗らず“低所得者”とともに死を選ぶ仏の心。
おめぇ真っ先に船に乗るだろーが！
エメリッヒ代表作の『インデペンデンス・デイ』でもあったような
「エイリアンめ！やっつけてやる！」と大統領自らが戦闘機に乗っちゃうほどではないものの
アメリカ大統領を美化しすぎ。
と、突っ込みどころ満載のストーリーではあるものの
これは地球崩壊のリアルなデモンストレーションだと思って
映像をたっぷりと楽しむ映画である。
***** 評価 *****
ﾂﾏﾝﾈ ﾋﾞﾐｮｰ ﾌﾂｳ ｲｲﾝｼﾞｬﾈ? ｻｲｺｰ!!!
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ｺｺﾗﾍﾝ
２．詳細
（１）良かった点
■ とにかく映像の凄さ
■ 主人公の娘が可愛い
■ 老いたジャズマン2人の人間模様
■ 地質学者サトナム家族の最期
（２）悪かった点
■ なんでもアメリカ中心・大統領美化
■ 希望あるラストはまやかし（金持ちが助かり一般市民は全部死ぬ）
３．その他
本作の監督であるローランド・エメリッヒは実はゲイでカミングアウト済み。
４．2009年度ランキング（11/29時点）
本作は、本年度のベスト１０中6位にランクイン。
（１）ベスト１０
① レスラー
② グラン・トリノ
③ クローズZEROⅡ
④ サマーウォーズ
⑤ スペル
⑥ ２０１２
⑦ ジェネラル・ルージュの凱旋
⑧ ディアドクター
⑨ スラムドッグ$ミリオネア
⑩ カイジ 人生逆転ゲーム
（２）ワースト３
① ターミネーター４
② DRAGONBALL EVOLUTION
③ ワルキューレ
＜2009年度ロードショー作品その他鑑賞済一覧＞
００７慰めの報酬少年メリケンサック２０世紀少年第２章最後の希望ヤッターマンレッドクリフＰａｒｔⅡ未来への最終決戦新宿インシデントドロップ天使と悪魔スタートレックトランスフォーマーリベンジ重力ピエロアマルフィ女神の報酬ごくせんＴＨＥＭＯＶＩＥＧＩジョーハリーポッターと謎のプリンス９６時間２０世紀少年最終章ぼくらの旗しんぼるサブウェイ１２３激突幸せはシャンソニア劇場からカムイ外伝南極料理人ファイナルデッドサーキット3DSAW6イングロリアスバスターズ