ナスがままに那須へ(温泉48)(1/2) | 小景異情

小景異情

ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの よしや うらぶれて異土の乞食となるとても 帰るところにあるまじや ひとり都のゆふぐれに ふるさとおもひ涙ぐむ そのこころもて 遠きみやこに帰らばや 遠きみやこに帰らばや

 某月某日、栃木県の那須を訪れた。もう那須はオフシーズンで、私が那須について抱くイメージ、それは「混雑」あるいは「渋滞」であるが、もうそんなものとは疎遠になっているような閑散とした感じで、こういう那須もいいなあと思った、そんな那須道中・・・



 全長320メートルの「もみじ谷大吊橋」を渡り、吊り橋の揺れに「恋」のときめきを感じ、1380年の歴史を誇る那須の湯に浸かる。



 

小景異情-那須1


 無補剛桁歩道吊橋・・・通常の橋は吊橋に架かる荷重を支えるため補剛桁などが設けてあるが、この吊橋は補

剛桁ではなく、ワイヤーロープを横に張ることにより吊橋の強度を高める構造になっている。無補剛桁歩道吊橋としては本州一の長さを誇る。


小景異情-那須2


 ・・・予想外に揺れないなあ。


 

小景異情-那須3


 橋から見た水面、陽が反射し、見る者の顔を明るく照らす・・・



 私は夜に飲む酒も好きだし、昼に飲む酒も好きだし、朝に飲む酒も好きなのであるが、やはり、旅の醍醐味はざっくばらんに、何も気にせずに(気にするのは自分の尿意だけである)、酒を飲み、楽しくお喋りして、楽しく笑うということに尽きると思う、それが夜であれ、昼であれ、たとえ朝であれ。朝、昼、晩と楽しく飲み、酔いしれ、ぐでんぐでんになった那須道中、その過程で大きな役割を担っているのは「日帰り温泉」に他ならない。



 本題、日帰り温泉・・・



 つづく