ラウドネスの6thアルバム"SHADOWS OF WAR"のリミックスアルバムです。

 

米ソ冷戦という状況下で上のようなタイトルのアルバムはとても出せず、ヴォーカルが聞き取りづらいのでミックスもやり直すことになったのです。

 

変更後のタイトルは前作"THUNDER IN THE EAST"の続編であることを強調するように"LIGHTNING"という言葉を使っています。

 

"thunder"は雷鳴、つまり「かみなり」を意味(雷の音)を意味し、"lightning"は雷光、稲妻、要は「雷の光」です。

 

曲順や一部の曲名も変更になっていますが、タイトルトラックを除けば表記を変更した程度です。

タイトルトラックはタイトルこそ変更になったものの、歌詞の"SHADOWS OF WAR"はそのままです。歌詞の全面的な書き換えはできなかったのでしょう。

 

アルバムはアメリカナイズされた楽曲にテクニカルな面を強調したプレイ重なった、アメリカ進以降ののラウドネスの進化形があります。

 

先日ラウドネス35周年の一環として30周年記念盤が発売されましたが、ヴォーカルとギターソロの入っていないデモ音源と"LIVE IN TOKYO~LIGHTNING STRIKES"の最新リマスター版DVDを収録しています。

 

デモはさほど期待していませんでしたが、この時点でかなり完成度の高いアレンジがなされていることがわかります。

 

前作の30周年記念BOXも、通常版にデモ音源が収録されていれば"Firestorm"聴きたさに買ったかもしれませんが、今回のボックスの目当てはデモ音源ではなく、DVDです。

 

思ったよりも画質が良くなかったのですが、アマゾンのレビューによるとこれでも単品でリリースされたものより良くなっているそうです。

メンバーのファッションについてはノーコメントとさせていただきますが、派手なライティングや映像効果もあり、いかにも80年代的な印象を受けます。

ともあれ、大会場でのオリジナル・メンバーによるラウドネスのライヴを楽しむことができる貴重な一枚です。

 

個人的には"LOUDNESS"の30周年記念盤も欲しいところですが。ワーナーがあと5枚も30周年記念盤を出して売れる勝算が立つとは思えません。

ただ、今回のリリースでバンド側が公式に"SHADOWS~"よりこちらが本流のアルバムだと認めたと言えるのではないでしょうか?

 

 

10/12追記

30周年記念盤、Disc1の"Black Star Oblivion"にリマスターに起因するリズムのずれやノイズがあり、交換対象となっています。

ネット通販で購入したため先週メールが送られてきたので早速送付したところ、本日良品CDが届きました。