今まではKILLER製のベースを紹介してきたが、それ以外のメーカー製のベースについても触れてみたい。
ディメンシア加入当初は借り物のベースを使っていた泰司が初めて買ったベースがニッキー・シックス(モトリー・クルー)が使っている物に似たベースだったらしい。

写真で確認出来るベースで一番古いのはXがインディーズだった時にライヴのメインで使用していたフェルナンデスのWR(上のベースと同一かは不明)。
'80年代はBCリッチが流行っていて、HIDEのMGやWRもフェルナンデスの制作したコピーモデル。人間椅子の鈴木研一のように、あえてこの時代のBCリッチのベースにこだわるベーシストもいるくらい、楽器としての出来が良いようだ。

当時、泰司はフェルナンデスとエンドース契約をして使用していたのか(Xでの契約だった可能性もあるが)、'89年の渋谷公会堂ライヴではインパルスのプロトタイプのヘッドはロゴがマスキングされている。
ちなみに、このシェイプは後にHEATHも使っていたりする。

"XCLAMATION"のレコーディングで使用したヤマハ製のベース。ピックアップはPJ。
ヤマハといえばビリー・シーンのシグネイチャーモデルが有名だが、泰司も使用していたことがある。

ミュージックマン・スティングレイ。黒と茶色の2本所有していたが、茶色の方は盗まれたらしい。
レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリー(現在はフェンダーを使用)をはじめ、プロにも愛用者が多いベースである。

余談だが、二井原実が大学時代(当時はベース兼ヴォーカルだった)にアースシェイカーで本格的な活動をするにあたり購入したのもスティングレイらしい。

ミュージックマンは現在では泰司も使用していた弦のブランド・アーニーボール社の傘下となっているが、泰司の所有するスティングレイはアーニーボールのロゴが入っていないことから合併前の相当古いモデルと思われる。

'91年のライヴや"STANDING SEX"、アルバム"LOUDNESS"のレコーディングからクラナイ再加入時までの長い期間の使用が確認出来ることから、泰司も相当気に入っていたようだ。

フェンダー・ジャズベース
エレキ・ベースのスタンダードモデルももちろん所有。
一本はサンバースト・フィニッシュでフレットレスともろにジャコ・パストリアスを連想させる仕様で、もう一本のナチュラル・フィニッシュは'71年製でブロック・インレイが特徴。
D.T.Rのレコーディングでも使用したという。

参考文献:ロッキンf2000年9月号