ネシャブールのできごと | Texas Rose Cafe

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天の守護神/サンタナ

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メキシコ生まれのカルロス・サンタナは15歳でサンフランシスコに移住し、ブルースやジャズの影響を受けながら彼独自のラテン・ロックを演奏してきました。彼の最初の録音はマイク・ブルームフィールド&アル・クーパーの『フィルモアの奇蹟』で聴く事ができます。初期のサンタナのギターにマイク・ブルームフィールドの影響が感じられるのはその為だったのかも知れません。サンタナの2ndアルバム『天の守護神』の中に「ネシャブールのできごと」という曲があります。この曲もそんな中の1曲のような気がします。

ところで“ネシャブールのできごと”を調べてみました。ネシャブールはイラン北東部にある都市でイラン高原と中央アジアを分ける境界つまりシルクロードに位置してました。バグダッドやカイロと肩を並べるほど盛隆し陶磁器の生産などで栄えた時期もあったようです。ネシャブールの悲劇は13世紀に起こりました。チンギス・カンの娘婿トクチャルがネシャブール攻略の際この地で殺されると、モンゴル軍はネシャブールを破壊し住民を皆殺しにしたそうです。

はたしてサンタナがこの悲劇を題材にこの曲を作ったのかどうかは定かではありませんが、そんな歴史背景を念頭にこの曲を聴くと、急にこの曲が血なまぐさく思えてきました。



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