勝利の美酒という言葉があるように
勝負事で勝ったときの味は忘れられないもの
その勝ったときの快感を求めて
人は勝負にのめり込んでゆくのでしょう
しかし勝ったときに学んだことよりも
実は負けたときの味に学ぶことの方が多い
私はそんな風に思うのです
そして負ける者のおかげで
勝つ者が居るということを忘れがちです
勝ったときはその勝利に酔いしれる
負ければ次にどうやったら勝てるかを
必死になって研究するでしょう
追う者の強みはその必死さもひとつの要因で
敗者はやがては勝者になり
勝者もやがては敗者になる
勝って得るもの 負けて得るもの
実は負けたときに得るものの方が
勝ったときよりも大きい気がするのです
そういう意味では
敗者は勝者なのかもしれないと
私は思うのです
そういう私は負けず嫌いなのですが…
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201205182100エッセイ『もの想い』