期待と失望との間で | 『もの想い』macoto

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これからの僕らはまるで意気揚々と出航する船のようで


夢と希望に満ち溢れた航海に期待を胸に輝いている旅人


その一方でその先に待つ曇天模様の彼方の嵐のような


雨風に晒される絶望的な状況を憂う失望を畏れる旅人


その期待と失望の間で今のままを望む僕がいる




できることならばこれ以上の期待もせずに


これ以上の失望もせずにいたいと願う僕がいて


それが永遠の輝きをこの胸に


いつまでも灯すことができる唯一の方法なのだろう


けれど時間はそれを許してはくれやしない




期待と失望がこの胸にせめぎ合い


どちらかの力が均衡を破った瞬間に


押し寄せる波はどちらか一方を飲み込んでしまうんだ




だから君にひとつだけ教えておくよ


期待と失望のどちらかに飲み込まれたときには


期待と失望の間に見えるあの灯台へ向かうんだ


その場所が僕らが再び会える場所だから


必ずそこで君を待っているよ




期待と失望の間で






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