これからの僕らはまるで意気揚々と出航する船のようで
夢と希望に満ち溢れた航海に期待を胸に輝いている旅人
その一方でその先に待つ曇天模様の彼方の嵐のような
雨風に晒される絶望的な状況を憂う失望を畏れる旅人
その期待と失望の間で今のままを望む僕がいる
できることならばこれ以上の期待もせずに
これ以上の失望もせずにいたいと願う僕がいて
それが永遠の輝きをこの胸に
いつまでも灯すことができる唯一の方法なのだろう
けれど時間はそれを許してはくれやしない
期待と失望がこの胸にせめぎ合い
どちらかの力が均衡を破った瞬間に
押し寄せる波はどちらか一方を飲み込んでしまうんだ
だから君にひとつだけ教えておくよ
期待と失望のどちらかに飲み込まれたときには
期待と失望の間に見えるあの灯台へ向かうんだ
その場所が僕らが再び会える場所だから
必ずそこで君を待っているよ
期待と失望の間で
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