築かぬ不倫 | 『もの想い』macoto

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妻子ある男(ひと)を好きになっちゃったの



どうしようもないくらい好きだからあきらめたくないし



たった一度きりの人生だから



たとえ妻子がいてもあなたと共に生きたいの





とても魅力的な女(コ)に出逢ったんだ



僕には愛する妻も目に入れても痛くない娘もいるのに



なぜか惹かれて 運命みたいなものまで感じるんだ



人生を棒に振ったって構いはしないと思ったんだ





初めは彼が結婚してるなんて知らなくて



本当に優しくてどんどん好きになっちゃって



もう愛なのかもしれないって思ってから…



あの例え話があなた自身のことだって気付いたの





僕はただ仲良く話していたかっただけだったのに



いつの間にか君のことが頭から離れなくなって



君の気持ちを試すようなことをしたのに



君は僕が望んでた答えを心に投げかけたんだ





大きな波紋が どんどん広がってゆく…





もう二人は戻れないところまで来ちゃったのかな



覚悟を決めた女 と 気付かぬフリをする男



男はこの女が運命かもしれないと思った



女は一生分の罪を着てもこの男を欲した





築かぬ不倫





それでも男は気付かぬフリ



この女となら何が起きても幸せだと信じられるけど



二人で罪を着ることは選ばなかった



妻子のためでも 親戚のためでも 誰のためでもなく



二人のために





「 ぼくらは出逢うのが遅すぎたんだ 」



それが宿命だから 変えてはいけないと悟った男



このまま二人が結ばれて一生添い遂げたならば



本物の愛と呼ばれるだろうけど



この先の僕らだけでなく その先の繋がる命にまで



償いきれない業を背負わせてはいけないんだ…と





君の一度きりしかない人生だから…





「 …… さよ な   ら 」







「 た だいま! 」



ぎゅ ぎゅ



気付いた愛  築いた愛





「 ごめんな 」



「 ごめんな 」



……ごめんな






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 この詩はフィクションです

 たぶんね?