Mac mini に Windows Vista β2を入れてみた | Mac mini でリビングPC

Mac mini に Windows Vista β2を入れてみた

Vista Logo先日、Microsoft から Windows Vista のベータ2が一般公開されたのはすでにご存じの方も多いと思う。以前から MSDN では公開されていたので、すでに Mac mini などの Intel Mac にインストールしたという報告はあちこちで上がっていたが、一般公開されたことで、インストールを試みる人はさらに増えるであろう。

筆者も現在は MSDN サブスクリプションを購読していないので、Vista を入手したのはこれが初めてだ。そこで、さっそく Mac mini へインストールしてみることにした。

筆者の Mac mini には BootCamp を使い、すでに WindowsXP がインストールされている状態であり、利用頻度も結構高い。サブ機として大活躍しているのだ。なので、この環境を失うのはちょっと困るため、WindowsXP で使用中のディスク領域を縮小し、空いたスペースに Windows Vista をインストールすることにした。

領域変更には Acronis Disk Director Suite 9.0 を使って行い、後方に 20GB の空きスペースを確保した。この時点で、EFI の情報とくい違うためか WindowsXP が起動できなくなってしまうが心配はいらない。

Microsoft が公開している「Windows Vista カスタマープレビュープログラム 」からインストールDVDイメージ(iso)をダウンロードし、DVD に焼いたものを Mac mini へ挿入して起動する。インストールにあたって注意することは、インストールするディスクを選択する画面で、ディスクの先頭にある 200MB ほどの EFI 使用領域を削除しておくことだけだ。あとは、Mac mini だからといってとくに変わった操作はなく、インストールガイドにしたがって通常通りインストールしていく。

EFI の領域を消したからといって、BootCamp が使えなくなるわけではなく、起動時に Option キーを押したままにしておくと、見慣れた OS セレクタ画面が表示される(下写真)。

Boot Menu

ただし、このメニューで表示されるのは Mac OS X と Windows の2者選択で、Windows XP と Vista の選択は、その後に表示される Windows ブートメニュー(下写真)にて行う。

OS Select Menu

この画面で“Earlier version of Windows”を選択すると WindowsXP が、“Microsoft Windwos”を選択すると Windows Vista が起動する。

Windows Vista - Welcome Message

Windows Vista の起動は XP に比べるとやや遅い感じがするが、起動してしまうと操作は軽快である。残念ながら Aero Glass は使えないようだが、XP より洗練された画面にちょっとした感動を覚えた。;-)

Windows Vista はまだベータ版で実用できる段階ではないが、ハードディスクに余裕があるならインストールして楽しんでみるのもいいかもしれない。

BootCamp, Windows Vista ともにベータプログラムですので、自己責任においてインストールを行ってください。メーカー、および、筆者も責任は負いません。また、EFI 使用領域を削除すると BootCamp アシスタントが使用できなくなるので注意。

Windows Vista カスタマープレビュープログラム


(追加情報:2006/09/07)
先頃公開された Windows Vista RC1 では、ディスクの先頭にある EFI 使用領域を削除しなくてもインストールが可能になったそうだ。


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