Mac と Win を切り替える KVMスイッチ | Mac mini でリビングPC

Mac と Win を切り替える KVMスイッチ

Mac mini を買った人で Mac mini をメインマシンとして利用している人の割合は少ないだろう。大半の人はセカンドマシンとしてメインマシンの側に置くか、リビングなどに置いていることと思う。

Mac mini とデザインを合わせた KVMスイッチ なども発売されていることからもうかがえるように、Mac mini を Mac あるいは、Windows PC のセカンドマシンとしている人の多くは、少なからず KVMスイッチ(キーボード[K]・ビデオ[V]・マウス[M]の切替器)の購入を検討したことがあるか、実際に購入していることと思う。

かく言う筆者も2台目の Intel Mac mini は Windows PC の傍らに置いて、モニターやキーボード・マウスを共有して使っている。Mac mini が置いてある部屋には現在3つの Windows PC があり、これらを1つの KVM で共有しているのだ。

ATEN CS-84A筆者が使用している KVMスイッチは ATEN の「CS-84A」(右写真)という製品だ。この KVMスイッチは4つの PC を1つのコンソールで操作することができるタイプの中では格安の部類で、1万円台前半で購入可能なものある。この KVMスイッチを選んだ理由は以下の通りだ。

1.接続が PS/2 & アナログVGA タイプで、4台まで接続可能。
2.価格が安い。
3.重量があり、多少のことでは動かない。

筆者のお気に入りキーボードが PS/2 タイプなので、マウスも KVMスイッチもこれに合わせている。これは譲れない絶対条件なので、1の条件が最優先の条件だった。パソコン側は Windows PC も Mac も USB で大丈夫なのだが、この条件があったために選択の幅はかなり狭まっている(故に、こういうこだわりのない人にはあまり参考にならないレビューかもしれない)。

KVMスイッチを使ったことのある方なら3の条件も理解できよう。KVMスイッチにはたくさんのケーブルが接続されることになり、とくに品質の良い高価なビデオケーブルは重量級なので、KVMスイッチが軽いと取り扱いにくくなるのだ。しかし、CS-84A の場合は付属のケーブルを使うことになるので、この条件は結果的に必要ではなかった。

さて、使用感だが、低価格な KVMスイッチの割には良くできていると思う。昔のコンソール切替器によくあった、ときどきパソコンが操作できなくなってしまうような問題はまったく起きないし、本体の作りもしっかりしている。ただ、致命的ではないにしても、いくつかの問題点はある。

1.ときどき関係のないキーによって切り替わってしまう。
2.Ctrl+Alt+Shift キーによる切り替えに反応しない。
3.Mac mini から他へホットキーによる切り替えができない。

1は1日8時間使ったとして、だいたい1~2回くらいの割合で起こる。2はCtrlキーの2度押しで代替え可能なのでとくに不便とは感じない。3はちょっと問題だ。Mac mini をコールドブートして何時間か経つとこの状態になるのだが、何のタイミングで起きるのかは不明だ。Mac mini から他へ移るときに、いちいち KVMスイッチまで手を伸ばさないといけないのは気に入らない。

また、PnPモニターのエミュレーションをしていないようなので、起動時に該当のパソコンへ合わせておかないと低い解像度に設定されてしまう点もマイナスポイントだ。

Plathome PShare EXちなみに、筆者がサーバマシンで使用している、ぷらっとホームの「PShare EX」という KVMスイッチは、こういった問題点は一切起こらない(ただし、Mac mini は試していない)のだが、お値段は CS-84A の2倍以上する。やはり不満の全くない製品はそれくらい値段も高いものなのだろうか。

とはいえ、KVMスイッチに4万円もかける気にはなかなかなれないであろう。これから購入を予定している方は、KVMスイッチにどこまで求めるのかによって、慎重に選んでもらいたいものである。

ATEN - CS84A 製品ページ
ぷらっとホーム - PShare EX

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