Intel 版 Mac mini の消費電力 | Mac mini でリビングPC

Intel 版 Mac mini の消費電力

Intel Core Duo を搭載した Mac mini は、その消費電力も注目の的だ。CPU処理性能差で4~5倍の性能比を見せつけるハイパフォーマンスな Core Duo だが、消費電力が上がってしまっては Mac mini としての特長の1つが減ってしまうし、発熱の問題にも関わってくる肝心なところである。

筆者は Mac mini が到着してただちに、ワットチェッカーによる消費電力計測を開始していた。筆者が利用しているワットチェッカーは、リアルタイムで消費電力、電流、力率などの計測が可能なもので、消費電力においては時間と共に累積計算し、積算電力量(kWh)を計算してくれるありがたいアイテムだ。

計測方法は、Mac mini で十数秒に一回、自動的にウェブを表示するプログラムを走らせながら計測した。ときどき私がプログラムのインストールをしたり、XBench でベンチマークをしたりというのはあったが、とくに重い処理を流していたわけではない。

さて、計測から24時間たったところで結果を見てみた。リアルタイムの消費電力は CPU の使用率によって変化し、だいたい 20 ~ 30W 程度を指している。アイドル時は 20W (下写真)くらいで、CPU を 100% 使うような重い処理が流れたときは一瞬 35W 程度まで上がる。

Wat Checker

PPC版 Mac mini では 15 ~ 25W 程度であったので、瞬間で見た電力消費量は Intel 版 Mac mini の方が 5W 程度上がっていることになる。ACアダプタが 110W タイプに変更されているのは、瞬間的に使用される電力が上がったことの裏付けともいえる。
しかし、驚いたのは積算電力量の方だ。24時間以上連続稼働させて計測した結果、積算電力量は 0.5kWh であった。これは、PPC版 Mac mini で計測したときと同じ結果だ。
つまり、同じ仕事をさせた場合、消費される電力もほぼ同じということ。よく考えればそれは真っ当な結果なのだが、そこまで考えが及ばなかった。
でも、早く処理が終わる分、仕事量は増える傾向にあるだろうから、使い方によって実際はもっと消費電力も上がることになるかもしれない。

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