Mac mini を外付け HDD からブートする
前々から思っていた Mac mini の内蔵ハードディスクの遅さ。3.5インチハードディスクのあまりができたついでに、FireWire 接続の外付けハードディスクケースの「miniStack」を買ってみた。
数ある Mac mini 向けハードディスクの中から miniStack を選んだ主な理由は、コントロール可能なファンと FireWire のチップが「OXFORD」製である点だ。もちろん、HDD レスモデルがあるのもその理由の1つだが。
パッケージを開けると以下のパーツ類が入っていた。黒っぽいのは電源アダプタとケーブルで、銀色のは FireWire と USB ケーブル。Mac mini と重ねて設置することを考えてか、非常に短いケーブルが付属していた。
ケースは分解するとさらにアルミ製のヒートシンク部分とプラスチック製のケースとに分かれる。このヒートシンクにハードディスクを固定してケースに組み入れるのだが、ケースと HDD の間が隙間のできない構造なため、入れるのには結構苦労した。
ちなみに、FireWire のコントローラチップは情報通り OXFORD 製で、チップ表面には「FW911PLUS-TQ-A」とあった。
さて、組み上げて Mac mini に接続し、今まで使用していた Mac mini 内蔵のハードディスクからシステムを miniStack にコピーしたのち再起動してみたのが下の写真。
筆者が一番よく使用するアプリケーションである Firefox を起動してみたところ、体感ではあまり変わらないような気がした。もっと、ハードディスクを酷使するようなアプリでないと、ハッキリとした違いはわからないのだろうか…。試しに Xbench 1.2 にて測定してみると、
※3回測定した結果の平均値
このような結果になった。数値で見ると確かに早くなっているのがわかるが、元々、内蔵の HDD が 5,400rpm なので、期待したほどの効果にはなっていないようである。
さて、買う前に気になっていたファンの音だが、比較的低発熱な HDD のせいもあってか、AUTO にしていてもあまりうるさくならなかった。MANUAL 時の LOW と同じ速度のようだ。ちなみに、HIGH にすると結構うるさい。夏場が心配だ。
あと、気になっていたスリープ時の動作だが、ちゃんとハードディスクの回転は止まっているようだ。しかし、正面の LED は点灯したままで、これは Mac mini をシャットダウンさせた場合も同様、miniStack のスイッチを OFF にしない限り消灯しない。この辺は HDD と連動して ON/OFF させて欲しかったところである。
今回の出費は余ったハードディスク(Seagate Barracuda 7200.7 80GB)を利用したので、HDDレスの miniStack 代金 8,880円のみ。もし、新規で HDD も購入するのなら、今なら 250~320GB あたりが一番コストパフォーマンスが良く、12,000~15,000円程度で買えると思う。ハードディスクの容量を増やしたい、あるいは、動作をキビキビさせたいとお考えのあなた。いかがです?;-)
(追記:2006/03/11)
内蔵HDDのシーケンシャルWRITE 4K の値の変動幅が大きかったため、10回計測したときの平均にした。
関連記事:
Newer Tech - miniStack
Mac mini 用外付けHDD一覧
数ある Mac mini 向けハードディスクの中から miniStack を選んだ主な理由は、コントロール可能なファンと FireWire のチップが「OXFORD」製である点だ。もちろん、HDD レスモデルがあるのもその理由の1つだが。
パッケージを開けると以下のパーツ類が入っていた。黒っぽいのは電源アダプタとケーブルで、銀色のは FireWire と USB ケーブル。Mac mini と重ねて設置することを考えてか、非常に短いケーブルが付属していた。
ケースは分解するとさらにアルミ製のヒートシンク部分とプラスチック製のケースとに分かれる。このヒートシンクにハードディスクを固定してケースに組み入れるのだが、ケースと HDD の間が隙間のできない構造なため、入れるのには結構苦労した。
ちなみに、FireWire のコントローラチップは情報通り OXFORD 製で、チップ表面には「FW911PLUS-TQ-A」とあった。
さて、組み上げて Mac mini に接続し、今まで使用していた Mac mini 内蔵のハードディスクからシステムを miniStack にコピーしたのち再起動してみたのが下の写真。
筆者が一番よく使用するアプリケーションである Firefox を起動してみたところ、体感ではあまり変わらないような気がした。もっと、ハードディスクを酷使するようなアプリでないと、ハッキリとした違いはわからないのだろうか…。試しに Xbench 1.2 にて測定してみると、
テスト項目 | Mac mini(内蔵) | miniStack(外付け) |
---|---|---|
Sequencial | ||
Write 4K | 33.61MB/sec | 43.21MB/sec |
Write 256K | 32.17MB/sec | 36.22MB/sec |
Read 4K | 4.03MB/sec | 14.07MB/sec |
Read 256K | 32.19MB/sec | 37.88MB/sec |
Random | ||
Write 4K | 0.93MB/sec | 1.11MB/sec |
Write 256K | 15.24MB/sec | 22.08MB/sec |
Read 4K | 0.45MB/sec | 0.62MB/sec |
Read 256K | 15.90MB/sec | 20.10MB/sec |
このような結果になった。数値で見ると確かに早くなっているのがわかるが、元々、内蔵の HDD が 5,400rpm なので、期待したほどの効果にはなっていないようである。
さて、買う前に気になっていたファンの音だが、比較的低発熱な HDD のせいもあってか、AUTO にしていてもあまりうるさくならなかった。MANUAL 時の LOW と同じ速度のようだ。ちなみに、HIGH にすると結構うるさい。夏場が心配だ。
あと、気になっていたスリープ時の動作だが、ちゃんとハードディスクの回転は止まっているようだ。しかし、正面の LED は点灯したままで、これは Mac mini をシャットダウンさせた場合も同様、miniStack のスイッチを OFF にしない限り消灯しない。この辺は HDD と連動して ON/OFF させて欲しかったところである。
今回の出費は余ったハードディスク(Seagate Barracuda 7200.7 80GB)を利用したので、HDDレスの miniStack 代金 8,880円のみ。もし、新規で HDD も購入するのなら、今なら 250~320GB あたりが一番コストパフォーマンスが良く、12,000~15,000円程度で買えると思う。ハードディスクの容量を増やしたい、あるいは、動作をキビキビさせたいとお考えのあなた。いかがです?;-)
(追記:2006/03/11)
内蔵HDDのシーケンシャルWRITE 4K の値の変動幅が大きかったため、10回計測したときの平均にした。
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