値下げ競争はやめませんか | そうだったのか町の電気店

値下げ競争はやめませんか


 つづき



 女房のいうことはその通りとばかり、生活防衛のためとばかり、私がビールを買うのにディスカウントへ走れば、酒屋さんは間違いなくウチから品物を買うのをやめるだろう。

 高いのはお互い様という前提があった上で、それでも価格が高い理由を明確にしさえすれば、納得のいくことは多々あるように思う。

 説明せずして、ただお互い価格の下げ合いに走るのはいい加減やめにしませんか?という話である。

 


 家電メーカーの系列店として看板を掲げていると、ややもするとそのメーカーブランドを宣伝するだけの存在になりがちである。

 系列店の宿命といえば宿命かもしれず、そうすることで共存共栄していかなくてはならないことも一方では事実であるが、果たして本当にそうだろうかと考える。

 メーカーが用意した販促物は、なるほどメーカー色は色濃く反映している。

 

 が、「もしドラ」の発想から、「町の電気店の使命とはなにか?」との根本的な問いに立ち返ったとき、これだけこれでもかこれでもかと、系列メーカーのブランド啓蒙役に徹し続けることが得策なのかと疑問を抱く。

 それはそれとして、町の電気店の使命を訴えずして、闇雲に品物だけを追従し、熱意だけでアプローチしたところで甚だ限界を感じる。

 メーカーは当社のオール電化を売りたいのはよくわかる。

 また、売らなければならないこともよくわかっている。

 が、しつこいようだが「なぜ町の電気店なのか」の啓蒙なくしてオール電化もへったくれもありはしない。

 


 つづく