日本郵政の旧東京中央郵便局(千代田区)の再開発がにわかに騒がれ始めています
鳩山邦夫総務相がJR東京駅前の旧東京中央郵便局の再開発に待ったをかけました
理由は、「米国流の利益追求主義で重要文化財の価値ある一部を壊したのは国の恥、国辱ものだ」だそうです
いっけん、もっともらしく聞こえますが、本当にそうなのか疑問が残ります
1931
年に完成した旧東京中央局は昭和を代表する建造物であります
しかし、この建物は重要文化財に指定された事実はありません
このような話は、もっと街づくりとして古い建物をどうするのか、どういった街並みにするのかといった議論があるべきだと思います

この旧東京中央郵便局は東京駅の駅前の一等地で、876億円をかけて38階建ての計画だそうです

低層部は、一部の外壁や内部を復元し保存する予定とのこと
郵政が民営化されたのだから、一等地を高度利用して賃貸収入を見込むのは、当然の話だと思うし、それに待ったをかけるのは全く筋違いだと私は思います
民営化された郵政の建物の開発自体に総務相の認可は不要です
旧東京中央郵便局がある丸の内では三菱地所が中心となり、オフィスビルを中心に商業ビル等の再開発事業が計画されていることから、旧東京中央郵便局の再開発は当然だと思います
あとは価値ある建物をどう保存するのか、または復元するのかの議論をすればよいだけではないでしょうか