近年テレビ録画はVHSから離れつつある。その要因はハードディスクの低価格化、書き込み可能なDVDの登場にある。AV機器のレコーダーは高性能と品質に利があるが、パソコンでの録画はマウスを使った直感的な操作が可能であるので、誰でも簡単に利用できることが特徴だ。今回は最近一般的になってきたパソコンでのテレビ録画、Macでのテレビ録画について紹介しよう。


Mac用のテレビキャプチャWindowsでは多くのテレビキャプチャが販売されており、また始めからテレビキャプチャが内蔵さているものも一般的だ。一方Macではテレビキャプチャが内蔵されているものは一切なく、テレビ録画をしたければ別途テレビキャプチャを購入する必要がある。さらにMac用のテレビキャプチャは数える程しかない。しかし裏を返せばWindowsにように無数のものから四苦八苦選択しなくてもよく、導入はMacの方が容易とも言えるだろう。

現在発売されている最新のMac用テレビキャプチャはアイ・オー・データGV-1394TV/M3Pixela CaptyTV PIX-FTV300UMMiglia TV Micro とEyeTV250がある。どの機種も最新のIntel Macに対応しており、最近Macを購入した人にも問題なく使用できる。アイオー、ユニバーサルはそれぞれ専用の録画ソフトを使用し、TV MicroEyeTV250 はEyeTVというソフトを使用する。ちなみに筆者が使用しているのはTV Micro で、この中では価格的に最も購入しやすいのが特徴だ。


TVMicroかEyeTV250がお勧め
上記2機種を勧める理由は使用するソフトウェア、EyeTVにある。多くのテレビキャプチャでは録画、編集、書き出しにそれぞれ別のソフトを使用するが、EyeTVはそれらの作業が全て1つのソフトウェアで可能だ。よってEyeTVでは使用が簡単かつ快適に行えるのが一番の利点である。

EyeTV 1
基本操作画面


EyeTV 2
編集はマウスで簡単に行える


同一のソフトを使用するTV MicroEyeTV250 の違いは、TV Micro がソフトウェアエンコード、EyeTV250がハードウェアエンコードを使用する。ここでソフトウェアエンコードは、映像をMac本体でエンコードしCPUに負荷をかけるのに対し、ハードウェアエンコードはテレビキャプチャでエンコードを行うためにCPUにはあまり負荷をかけない。画質は一般的にハードウェアエンコードの方が優れており、性能も総じてそちらの方がいいと言えるだろう。


EyeTV250はTOAST 7同梱が魅力
EyeTV250にはTOAST 7 TITANIUM が同梱されている。TOAST はMacではお馴染のライティングソフトで、簡単な使用かつ多機能であるのがウリだ。さらにTOAST はEyeTVと連携してDVD書き込みが行える。TOAST は非常に使い勝手がよいのでMacでは是非欲しいとこであるが、単体では少々値が張る。よってこのようなバンドル商品を買う方がお買い得感が高い。EyeTV250は本体以外にも十分購入の価値があるといえる。

低価格のTVMicroの性能は?
筆者が使用しているのはTV Micro である。この製品の特徴はUSBフラッシュメモリを一回りほど大きくさせたサイズで別途電源が必要なく、Mac本体のUSBポートに差し込み、テレビのアンテナと接続するだけの簡単なセッティングで使用可能である。
画質に関しては、十分満足できる。ゴーストリダクションがついていないので電波状態の良し悪しにかなり影響されるが、本体の価格帯を考えれば十分納得はいくだろう。iPodへの書き出し、DivX、mpeg-2やH.264など様々な圧縮にも対応しており、全てEyeTV1つで行えるのは便利だ。

Eye TV 3
多くの形式で書き出しができる


TV Micro かEyeTV250どちらを購入するかは予算次第だろう。とりあえずテレビ録画をしてみたいという人はTV Micro を、TOAST も欲しくてより高画質かつCPUの負荷をかけたくないのならEyeTV250を買うのがいいだろう。
Miglia
Miglia TV Micro MIG-US-000002