今回はMacでのウェブブラウズについて書くことにする。Macでの標準ブラウザは「Safari」というもので、これはAppleがMac OSにだけ提供しているものだ。Safariはブラウザとしては完成度が高く、非常に使いやすい。しかしWindowsで一般的なIEと比べるとシェアが低いという点でどうしてもデメリットもある。今回はSafariのメリットとデメリットについて正直に触れていきたい。
メリット
基本機能（RSS・ブックマークツールバー・タブ）
Safariは最新ニュースやお気に入りに登録しているサイトなどの更新がすぐにわかるRSS機能を標準装備している。最近はようやくIE7にも採用されたが、Safariではいち早く採用されていた。お気に入りに登録してあるページをいちいち巡回しなくても更新状態がわかるこの機能は、これからのウェブブラウザにとって必須といえよう。
そしてブックマークツールバー、これは頻繁にアクセスするページを選択しやすいアドレスの下に置いておくというもの。もちろんフォルダも置くことができるので「ブログ」などのフォルダを作っておくと便利だ。
Safariのブックマークツールバー。RSSにより更新されたページは記事の数が表示される。
そしてタブブラウズ、これは最近ではお馴染みになった。リンクなどで新しいウィンドウがたくさん開いて、ウィンドウだらけでゴチャゴチャしなくてすむというものだ。しかしSafariではタブ機能はプリセットされていない。というのもMacでは「Expose（エクスポゼ）」という機能がついており、キーボードのF9またはマイティーマウスの感圧ボタンで現在開いているウィンドウを一覧し、選択することができるからだ。タブでページのタイトルだけを見るよりも、実際のページの縮尺を一覧して選択する方が感覚的にも便利だからである。Exposeを使うかタブを使うかは利用者の好みにお任せしたい。
エクスポゼ画面。同一アプリから選択したい場合はF10キーで可能。
起動時間はたったの数秒
Macの使用環境にも依るが、Intel MacになってからSafariの起動はかなり速くなった。アプリケーションの初回起動でも、ページが表示されるまで３～４秒程度である。Windowsマシンに比べると起動の速さはかなり快適である。
目にやさしいOsakaフォント
Safariでは「Osaka」というフォントがプリセットしてある。Osakaはアンチエイリアスがかかっていて、非常になめらかで読みやすい。Windowsのカクカクしたフォントと比べると、Osakaフォントはウェブブラウズをしているだけでも楽しい気分になれるかもしれない。
ウェブブラウザの使い方としてはその他のものと大差はない。IEでもSleipnirでもFire Foxでも基本的な使い方は同じである。インターネットを利用したことのある人なら誰でも問題なく使えるはずだ。
デメリット
表示の問題（ズレ・文字化け）
一番多く起きるのは表示のズレだ。ウェブのページを制作する側が、一般的にWindowsのIEで閲覧することを想定しているために、Safariではフォント幅が異なることが原因でズレが生じることがある。具体的には文字が枠の中に入っていない程度なのでそこまで気にする必要はないかもしれない。あとは大手のページではほぼ大丈夫だが、個人のページでは文字化けが起きることもしばしば。HTMLのバージョンが異なっているのかもしれない。
MSNメールのページが文字化けするのはMicrosoftの陰謀か？
利用できないコンテンツ
大手のサービスでも一部利用できないものがある。例を挙げるならば動画配信サービスGyaOはWindowsのIEを推奨しており、他のOSでは見ることはできない。またオンラインショッピングのショッピングカートも、Safariでは動作不安定で利用できないことがある。このようにサービスによっては対応しているブラウザが限られていて、残念なことにシェアの少なさからSafariはサポートから外されている。
アメブロのブログ作成画面。Safariでは文字の装飾がそのままではできない。
使用ブラウザが限られているデルのショッピングページ。
解決方法
困ったときのFire Fox
Fire Foxはフリーのウェブブラウザとして最近はかなりの地位を得てきた。このアプリケーションは珍しくWindows、Macに加えてLinuxなどの異なるOS間でも同様の使用感が得られるものである。よってWindowsとMacで利用可能、かつシェアの高いFire FoxはMacでは大きな助け船となる。Safariでは文字化けで見られないページも、Fire Foxでアクセスし直せば読み込めることが多い。また、ショッピングカートやウェブメールのメールボックスなどもFire Foxの方は動作が安定していることがあるので、いざとなったときも安心だ。
http://www.mozilla-japan.org/products/firefox/
最後の頼みはデュアルブート
それでも解決できない問題があれば、前回で紹介したWindowsとのデュアルブートという手段がある。GyaOはMacにブートしたWindows環境からでは閲覧可能だ。デュアルブートの方法に関しては前回の記事 を参照のこと。
まとめ
このように、Macでもウェブブラウズには特に問題ないということがわかっていただけただろう。また、MacはWindowsに比べるとウィルスやスパイウェアの心配がないので安心してインターネットができるということも利点である。ただし現状でMacにウィルスが殆どない（厳密には全くないわけではない）のはMacのシェアの少なさのためである。今後のMacの売れ行き次第ではシェアの変化によりウイルスが多く出回ることも十分にあり得る。
最後にちょっと脅かしてしまったが、Macでのインターネットは実に快適である。まだMacを利用したことない人にもこのSafariを是非利用してみていただきたい。
メリット
基本機能（RSS・ブックマークツールバー・タブ）
Safariは最新ニュースやお気に入りに登録しているサイトなどの更新がすぐにわかるRSS機能を標準装備している。最近はようやくIE7にも採用されたが、Safariではいち早く採用されていた。お気に入りに登録してあるページをいちいち巡回しなくても更新状態がわかるこの機能は、これからのウェブブラウザにとって必須といえよう。
そしてブックマークツールバー、これは頻繁にアクセスするページを選択しやすいアドレスの下に置いておくというもの。もちろんフォルダも置くことができるので「ブログ」などのフォルダを作っておくと便利だ。
Safariのブックマークツールバー。RSSにより更新されたページは記事の数が表示される。
そしてタブブラウズ、これは最近ではお馴染みになった。リンクなどで新しいウィンドウがたくさん開いて、ウィンドウだらけでゴチャゴチャしなくてすむというものだ。しかしSafariではタブ機能はプリセットされていない。というのもMacでは「Expose（エクスポゼ）」という機能がついており、キーボードのF9またはマイティーマウスの感圧ボタンで現在開いているウィンドウを一覧し、選択することができるからだ。タブでページのタイトルだけを見るよりも、実際のページの縮尺を一覧して選択する方が感覚的にも便利だからである。Exposeを使うかタブを使うかは利用者の好みにお任せしたい。
エクスポゼ画面。同一アプリから選択したい場合はF10キーで可能。
起動時間はたったの数秒
Macの使用環境にも依るが、Intel MacになってからSafariの起動はかなり速くなった。アプリケーションの初回起動でも、ページが表示されるまで３～４秒程度である。Windowsマシンに比べると起動の速さはかなり快適である。
目にやさしいOsakaフォント
Safariでは「Osaka」というフォントがプリセットしてある。Osakaはアンチエイリアスがかかっていて、非常になめらかで読みやすい。Windowsのカクカクしたフォントと比べると、Osakaフォントはウェブブラウズをしているだけでも楽しい気分になれるかもしれない。
ウェブブラウザの使い方としてはその他のものと大差はない。IEでもSleipnirでもFire Foxでも基本的な使い方は同じである。インターネットを利用したことのある人なら誰でも問題なく使えるはずだ。
デメリット
表示の問題（ズレ・文字化け）
一番多く起きるのは表示のズレだ。ウェブのページを制作する側が、一般的にWindowsのIEで閲覧することを想定しているために、Safariではフォント幅が異なることが原因でズレが生じることがある。具体的には文字が枠の中に入っていない程度なのでそこまで気にする必要はないかもしれない。あとは大手のページではほぼ大丈夫だが、個人のページでは文字化けが起きることもしばしば。HTMLのバージョンが異なっているのかもしれない。
MSNメールのページが文字化けするのはMicrosoftの陰謀か？
利用できないコンテンツ
大手のサービスでも一部利用できないものがある。例を挙げるならば動画配信サービスGyaOはWindowsのIEを推奨しており、他のOSでは見ることはできない。またオンラインショッピングのショッピングカートも、Safariでは動作不安定で利用できないことがある。このようにサービスによっては対応しているブラウザが限られていて、残念なことにシェアの少なさからSafariはサポートから外されている。
アメブロのブログ作成画面。Safariでは文字の装飾がそのままではできない。
使用ブラウザが限られているデルのショッピングページ。
解決方法
困ったときのFire Fox
Fire Foxはフリーのウェブブラウザとして最近はかなりの地位を得てきた。このアプリケーションは珍しくWindows、Macに加えてLinuxなどの異なるOS間でも同様の使用感が得られるものである。よってWindowsとMacで利用可能、かつシェアの高いFire FoxはMacでは大きな助け船となる。Safariでは文字化けで見られないページも、Fire Foxでアクセスし直せば読み込めることが多い。また、ショッピングカートやウェブメールのメールボックスなどもFire Foxの方は動作が安定していることがあるので、いざとなったときも安心だ。
http://www.mozilla-japan.org/products/firefox/
最後の頼みはデュアルブート
それでも解決できない問題があれば、前回で紹介したWindowsとのデュアルブートという手段がある。GyaOはMacにブートしたWindows環境からでは閲覧可能だ。デュアルブートの方法に関しては前回の記事 を参照のこと。
まとめ
このように、Macでもウェブブラウズには特に問題ないということがわかっていただけただろう。また、MacはWindowsに比べるとウィルスやスパイウェアの心配がないので安心してインターネットができるということも利点である。ただし現状でMacにウィルスが殆どない（厳密には全くないわけではない）のはMacのシェアの少なさのためである。今後のMacの売れ行き次第ではシェアの変化によりウイルスが多く出回ることも十分にあり得る。
最後にちょっと脅かしてしまったが、Macでのインターネットは実に快適である。まだMacを利用したことない人にもこのSafariを是非利用してみていただきたい。
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