「3月のライオン 前編」 | MCNP-media cross network premium/RENSA

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「3月のライオン 前編」(2017/東宝=アスミック・エース)

 

 監督:大友啓史

 原作:羽海野ちか

 脚本:岩下悠子 渡部亮平 大友啓史

 

 神木隆之介 有村架純 倉科カナ 染谷将太 清原果耶

 前田吟 高橋一生 岩松了 板谷由夏 斉木しげる 加瀬亮

 佐々木蔵之介 原菜乃華 伊藤英明 豊川悦司

 

 おすすめ度…★★★☆☆ 満足度…★★★☆☆

 
 
最近やたら多くなった前・後編に分けてのロードショー。
しかも前編だけで140分とか聞いちゃうと二の足踏んじゃうといいますか、それでも観ておかないと後編放棄が確定しちゃうし、そうこうしているうちに後編の公開も始まっちゃって、正直尻に火がついた感じでシネコンに駆け込みました。
 
事前に何度も予告編は観ているんですけど、どうやら予告編そのものは前・後編関係なく作られていたようで、観終わってから「あれ?あのシーンは?」ってのがたくさんあってびっくりしました。
 
今回はストーリーそのものはあまり関心がなくて、というか予告編でほぼ語っちゃってるでしょ?って気がして、それよりもなかなか興味深いキャスティングに注目していました。
 
神木隆之介は子役時代から見てるけれど、ほんとにまっすぐに成長しているというか、いい意味で子役時代の影を引きずっていない感じもあって、なかなか稀なタイプですよね。
 
有村架純が久しぶりに嫌な女風でよかったな。
いつの間にか国民的女優みたいな立ち位置になっちゃってるけど、そもそも「SPEC」で愛人キャラだった頃には、いろいろメディアでもつつかれていたりもしてましたね。
 
その有村架純の少女時代を演じていたのが、まさかの原菜乃華。
つい最近「はらはらなのか」を観たばかりだし、小学生時代に研音のイベントで握手とかもしてるから、改めてこの世代の成長の速さには驚かされます。
 
主人公零に手を差し伸べる川本家の長女役が倉科カナで、その妹役に「あさが来た」で注目した清原果耶、あとは後藤の寝たきりの妻が小橋めぐみだったり、このあたりのキャスティングも絶妙でした。
 
一方で男優陣は特殊メイクの染谷くんだったり、ペコロスの岩松了だったり、ブレイク中の高橋一生だったり、久々のトヨエツやおなじみ佐々木蔵之介まで、多彩な顔ぶれでよかったのですが、やっぱり引っかかるのは伊藤英明が演じた後藤のキャラかな。
あえてそういう設定の役なのはわかるのだけれど、伊藤英明が演じるとほんとにいやなヤツにしか見えなくなる。
 
映画の後半は対局シーンがメインになるから仕方ないけど、さすがに将棋だけで緊張感を持続させるのは難しいのか、一瞬うとうとしかけそうになりました。
 
ドラマ部分のメリハリという意味でも前・後編にしたことでやや欠けるのかな。
後編で一気にそれぞれの運命の歯車が動き出すのでしょうが、ちょっと焦点ボケのまま積み残しちゃったかもという不安もあります。
 
いずれにしても後編もキャラクター重視で観るつもりなので、あまり過度な期待はせずに臨もうかと思います。
 
最近ぶらり歩いたことがある八丁堀界隈の風景が不思議な懐かしさを感じさせてくれました。
千駄ヶ谷の鳩森八幡神社も一度行ってみたいですね。
 
 
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