BOSS DM-2W | 酔弦庵

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念願のディレイをゲットしました。

歪みに次いで、私の音作りのになっているエフェクトがアナログディレイです。
歪んだソロでは間違いなく軽く掛けています。

そのくらい大切なエフェクトでありながら、「ディレイ=高い」というイメージのため敬遠しておりました。
せっかくなので、そろそろ良いコンパクトが欲しいと思い、色々物色してみました。

とはいえ、歪んだ音ありきの使い方なので、試奏しようにも歪みの音作りから始めなければならず、時間がかかりすぎるので試奏を断念しました。
ただでさえエフェクターの試奏が長すぎて、店員さんから「お客さん・・・」とほんのり急かされるので、私の神経が持ちそうにありませんでした。

幸い、ネットで様々な比較動画があるエフェクトなので視聴して検討するに至りました。
しかしながらネットには、深いディレイをかけたクリーントーンや、発振を駆使したトリッキーな演奏ばかりが取り上げられており、歪んだソロに奥行きを与える使い方はイマジネーションで補うしかありません。
まぁ、ディレイの醍醐味的プレイを取り上げるのは分かるのですが、いかにも「ディレイです」という使い方をする機会自体が少ないので優先度は低いのです。

そもそも歪んだ音に掛けるなら、どれでも大差ないのでは・・・という疑念と闘いながら選んだ候補が以下です。
すべてyoutubeで見た感想です。


BOSS DM-2W
BOSS DELAY DM-2W WAZA CRAFT

¥18,360
楽天

これに決めたわけでありますが。

最近出た「技CRAFT」シリーズですね。
BOSSの名機をBOSS自らモディファイするという熱いコンセプトと、「日本の底力を見せました」的なネーミングで日本製の職人技かと思いきや、台湾製です。
これも、手に取りやすい価格を維持しようという心配りだと思うことにしています。
これで2万円を超えていたら他のメーカーに目移りしてしまいますし。

古いディレイをモデルにしているだけあって、良い意味でラフなかかり方をする印象でした。
スタンダードモードはかなり緩いエコー感ですが、カスタムモードではハッキリしたロングディレイが可能になっており、「ディレイです」という使い方も出来る点が決め手となりました。

私の使い方的にはソロでスタンダードモードを使うだけで事足りそうです。

また、ここぞという場面で踏むことになるエフェクターなので、BOSSの踏みやすさも安心感がありますね。

以前使っていたマルチや、PODのモデリングもこのDM-2がベースとなっているので安心の質だとも言えるでしょう。
(それならコンパクトを買う必要はないのではないかという疑問は残ります)

冒頭で言っていた私の使い方は、大体こんな感じのセッティングです。




MXR Carbon Copy
MXR M-169/Carbon Copy Analog Delay ギターエフェクター

¥14,900
楽天

アナログディレイの定番の一つです。
音がクリアな印象なのですが、輪郭がクッキリしすぎかと思い、諦めました。
ディレイを駆使したアルペジオなんかではこちらが一番綺麗かと思われます。
何より、深みがかったグリーンという色がオシャレですね。
比較的値段に幅があり、中古市場にも多く出回っているので、安くなるチャンスを狙いやすいかもしれません。


MAXON AD999
MAXON 《マクソン》 AD999 Analog Delay

¥24,300
楽天

こちらも定番の一つのようです。
音色はMXRより柔らかでBOSSよりマイルドな感じだと思われます。
ダサい見た目もアナログ感があって良いのですが、特殊なアダプターでしか動作しないらしく、諦めました。
音は非常に好みだったのですが、自分のスタイルにここまでのビンテージテイストは不要な気もします。
もう少し小さいAD9というモデルは電池も使えそうで良さそうでしたが、お高いので候補から外しました。


MAD PROFESSOR New Deep Blue Delay
MAD PROFESSOR New Deep Blue Delay

¥25,920
楽天

アナログよりアナログっぽいという触れ込みのデジタルディレイです。
ブティック系だけあって、見た目がオシャレです。
音はMXRより荒くソフトな感じでしょうか。MAXONと似たような感じでしょうか。
このメーカーはハンドメイド版と廉価版があるのですが、どちらも高いです。
敬愛するGary Mooreがブルース期に使っていたというのにも心が動かされましたが、踏みやすさと値段でBOSSに軍配が上がりました。

という感じです。

特に、大本命のBOSSは値崩れしないことApple製品の如し。もしくはエナジードリンクの如し。
以前、顔馴染みの楽器屋に交渉したこともあったのですが、「BOSSはちょっと…」と非常に渋られ、交渉に見合うほど値下げがされませんでしたね。
オークション等を見ても、何故か定価に近い金額で終わるため、これも諦めました。
無暗な値下げ合戦で業界が疲弊しても困るのですが、店を比較する余地がないのも何だかなぁという感じです。

ディレイに限らず、それなりに良い現行品のエフェクターの場合、中古だと5000円くらい安いのが相場でしょうか。
中古市場でも消えるのは一瞬なので、待ち構えるストレスに比べると、5000円払ってピカピカの個体を手に入れる方を選びたいところ。
どうしても安くしたいのであれば、楽天ポイントやTポイントを使ってネットで買うか、楽器屋のポイントを使って店頭で買うかしかないのでしょうか。
金のかかる趣味に足を踏み込んだ気がします。


ちなみに、
ソロにアナログディレイをかけるようになったのは、Gary Mooreの「Always Gonna Love You」を弾いたときが初めてです。
最大の衝撃を受けたソロであり、自分のスタイルの基礎となったGary Mooreリスペクトを込めて、頑なに使い続けているのであります。



長々と語ってしまいましたが、そのくらい重要な位置付けのエフェクトだということですね。
個体の特徴が知りたくて検索してくれているだろうに、そのエフェクトに対する思い入れだけを語るのは悪い癖であるなぁ・・・。

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機材整理のため手放しました。
使いやすかったのですがマルチ移行と金策のためです。