基礎縫い ミシン編 26
ダーツの縫い方
ダーツの印付けに続いて縫い方の説明をします。
「ダーツの印付け」 はリンクを貼っておきます。
ダーツを縫う時に活躍するのが紙やすりです。
ホームページの方にも書いてありますが、洋服を縫う時で難しいところ、上手に縫えないところに紙ヤスリが大活躍するのです。
左は裏面です。 右がヤスリの面です。
グレーの色をしています。
私がいろいろな紙、紙ヤスリを試してこの品番に到達しているので使ってみてください。
「お助けペーパー」と命名したのを納得してもらえると思います。
なぜ紙ヤスリ、それも耐水性かと言うと、ミシンの特徴は普通に生地を2枚合わせて縫うと上の生地が押さえで押されて、下の生地が送り歯で先に持っていかれ,ズレが生じます。
それを紙ヤスリが上の生地に噛み付いて一緒に持っていきズレがなくなります。普通の茶色の紙ヤスリは押さえの圧力ですぐにボロボロになってしまうので耐水性をお勧めします。
カフスやベルト付けのステッチなどのねじれ防止にも、すごい威力を発揮します。
注意
耐水性のヤスリには 布パイプと紙タイプがありますが、必ず紙タイプを使って下さい。
布だとくたくたして使い難いです。
私は渋谷のハンズやホームセンター、車のオートバックス、銀座伊東屋さんで買ったことがあります。
1枚70円~80円くらいです。
私は、いろいろな幅、形にカットしたのを常備して使っています。
さらには、もう少し番手の細かいものも生地によっては使用することもあるのですが、初心者さんは♯320が良いと思います。
上の写真をよく見てください。
横に線が書いてあるのみえますか?
ダーツの印付けで内部ポイントの説明をしましたよね。
今回は1.5cmで内部ポイントを決めているので1.5cm間隔で線を書きました。
それでは、ようやく縫い方です。
2、ノッチからポイント線上3ミリくらい先に針をお落と二目進んでから返し縫いをします。
ギリギリ端から縫うと進まなかったり下糸がたまたっりしてしまうので・・・。
3、針を落としたところに紙ヤスリを針にぶつけます。
量産でベテランの人が縫う時は紙ヤスリなど無くて縫ってしまうのですが、高い商品やシフォンなど薄い素材でダーツ縫いでねじれが生じる場合は、紙ヤスリを使って縫います。
4、先端内部ポイントに向かって紙ヤスリに沿って縫います。
はじめはヤスリを一緒に縫ってしまう事もあるかもしれないけど、すぐに慣れますよ。
先端は紙ヤスリを上手に使って下記の良いレイのように輪の方に消すように縫い抜きます。
ダーツの先端は輪の方へけすようにして下さい。
左の×の方は表にえくぼが出ると言って嫌われます。
ポイント
ちょうど内部ポイントの1.5cmくらいから輪の方にカーブをとって消していくと綺麗なダーツに仕上がります。
先端は必ず輪の外に落ちてから1cm弱返し縫いをして糸を切ってください。
注意
先端で返し縫いを行ってもどってと何度もするとごろごろして綺麗なダーツになりません。
オーダーの方では先端に落ちたところで返し縫いをせずに糸を結んで終わるくらいです。
月ダー地も縫い方です。
先端は7㍉入ったところに針を入れ返し縫いで輪の外に落ちます。そして真ん中(ピンの打ってあるところ)でパターンが何cmか図って、そこに向かって縫い進みます。
先端の縫い方は上で書いたのと同じように輪の方に沿わせて消して下さい。
真ん中の縫い方は角にすると目が張ると言う言い方をするのですが、ひと目くらいなだらかに縫って下さい。
月ダーツが太い場合
先端は1.5cm内部ポイントくらいを輪の方に沿うカーブで縫い、中心はピンを打ったところより5ミリ外を縫ってきます。
さらに角にならないように、ひと目なだらかにぬいます。
そして紙ヤスリを下側の内部ポイントに合わせ向きを変え縫い進めて下さい。
このくらい深いダーツの場合は縫い代を1cm残してカットします。
さらに、中心とその上下1cmずつに5ミリの切り込みをいれます。
裏ナシの場合は切り込みを入れた後にロックミシンがかかります。
ダーツのアイロンは基本的に中心側に倒します。
前身にあれば前中心側、後ろにあれば後ろ中心側に倒します。
中心側に縫い代がくると覚えて下さいね。
印なしで縫うのが不安かもしれませんが、思っている以上に簡単です。やってみて下さい。
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