基礎縫いミシン編 25
ダーツの縫い方(印付け編)
ダーツの縫い方を一度に書くつもりでしたが写真が思いのほか多くなってしまったので、2回に分けて書きます。
ダーツとは
洋服のダーツは人間の身体の丸みに合わせるため、平面の生地を立体的にする技巧の一つです。
ダーツの名称
胸ダーツ、サイドダーツ、肩ダーツ、ウエストダーツなど、ダーツをたたまれる部位がダーツの前につくようになっています。
ダーツの種類
上のダーツの説明のページは④の本のp178、p179 に記載されているものです。
ダーツの印付けとパターン記号
①②の写真はダーツのノッチや印の付ける位置を記載してあります。
③はダーツ方向を示すパターン記号です。
既製服を見てもらうとダーツの印が判らない状態で縫われていますよね。
それが上部で記載されているダーツ止まりより中に印をいれる点(内部ポイント)と呼ばれるところに印をしているからなのです。この検定の本では2cmから2.5cmとなっています。
内部ポイントの位置はメーカーによってマニュアルがあります。
メーカーによっては1.0cmや1.5cmに決めてあるところもあります。
なぜ内部ポイントの印付けになるかというと、ダーツ止まりジャストに印を入れたとすると既製服の場合は何枚も生地を重ねてドリルやレーザー焼き目打ちなどで穴をあけます。
そうすると先端では縫いがちょっとずれただけで穴が見えてしまう可能性があるからです。
2.5cmくらい中にいけば穴が見える可能性は低くなりますが、ダーツ止まりの長さを決めるのが難しくなります。
ダーツ縫いは、その内部ポイントの印付けとなるのです。
①の通称月ダーツの場合、幅の狭いダーツは中心に印を入れ、幅がある場合は0.5中で印をします。
初心者さんは内部ポイントが2.5cmとか中すぎるとダーツの長さがくるいやすいので始めは1cmから1.5cmくらいに決めると良いかと思います。
②のようなダーツは生地端にノッチ(切り込み)を入れます。
それでは縫うための印付けを具体的に説明します。
一般の人が印をする場合、主に3つのやり方があります。
1、目打ちを押して印をする。
この方法は目打ちの後が残る綿素材や裏地などに使用できます。
2、糸で印をします。
少し大変そうに感じますが、慣れてしまうと糸で印をつけるのは、どんな生地でも対応可能で印が正確で見やすい利点があります。
始めに、しろもや色もを針に通してパターンの上から台に押し付けます。
そして、生地とパターンの方を持ち上げて針を通します。
注意
この時に必ず糸はパターンから抜けるところまで引いて下さい。
パターンから糸を抜いておかないと切った後でパターンに糸を持っていかれてしまします。
次に裏側の糸をギリギリでカットします。
裏側をカットすると表側の糸が立ってきます。
それを又、鋏の刃の厚さギリギリでカットします。
上の写真の丸で囲った中にピンクのいろもがあるのわかりますか?
ポイント
糸印の糸はしろも及び、いろもを使用する。(ケバがあって抜け難いため)
糸のカットは鋏の刃の厚さ分でカットをする。(これも抜けないため)
この短くカットしたものを指先などでちょっと押さえておくとより抜け難くなります。
これが中表で2枚重なっている場合は2枚の間をカットして、下側をカットして上側をカットする順番が良いです。
その時も全て、鋏の刃の厚さでカットです。なのでこれ、は切りそうで怖くとも裁ち鋏を使用してください。
注意
糸端に玉留めをつくったり、印が判りにくいから、抜けそうだからと長く残しておくと余計ひっかかって抜けてしまいます。不思議に思うかもしれませんが、短い方が抜けないので必ず短くカットして下さい。
3、チャコペンでの印付け
ハトメを使う場合は下がビニ板など穴をあけて大丈夫なのを確かめて使用して下さいね。
チャコペンで生地の裏側に印を書き込みます。
前にも書いたかもしれませんが、チャコペンは濡らすと細く先端のみで書けます。
なので、私などは1枚2枚では舐めてしまったりするのですが・・・・。
内部ポイントの印付けは以上です。
そしてノッチ(切り込み)のあるダーツは切り込みを入れて準備完了です。
縫い方の続きは次回に・・・。
明日?明後日になるかな?また少々お待ち下さい。
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