一週間のご無沙汰です。
先週はブログを開く時間がとれず洋裁ネタの「基礎縫いミシン編」を10のきりの良いところでひと区切りと思っていたに9どまり・・・。(><;)
なので今日は週一の花もお休みにして洋裁ネタを書くことにします。
基礎縫いミシン編 10
[パイピングの縫い方]
パイピング始末を種類分けすると大きくは3種類分けられるでしょうか。
(コードパイピングは別物として)
1、四つ折りのパイピング→さらに2種類に分かれて→ *バインダー始末(ステッチがのるタイプ)
*落としミシン仕様(ステッチがのらないタイプ)
さまざまな箇所の縫い代の始末に使用され、縁のデザインとしても使用されます。
2、逃がしのパイピング→これは裏側は折らず開いた状態のもの→ *ステッチをのせるタイプ
*落としミシンで仕上げるタイプ
裏無しジャケットの縫い代始末、裾端の始末などに使用されます。
3、裏パイピング(裏玉縁始末)→パイピング布が表側には見えない仕様
衿ぐり、袖ぐりの始末、衿付けの仕様などで使われます。
洋服の場合はデザイン、素材、縫い代の場所でクオリティーを考慮し3種類の仕様を使い分けます。
今回はパイピング始末の基本となる1番目の仕様の縫い方を説明します。
上の写真は横地を縦地線上に折った状態です。これで生地が45度の状態です。
ここに折り目をつけて、そこからバイヤス幅をチョークで線を引いて裁断するか、定規をあててロータリーカッターで直接裁断していきます。
2、バイヤス地の目は生地を用尺をたくさん必要とします。
長さを必要とする時はバイヤス布を接ぎ合わせて使用します。
接ぎ合わせ方法は写真のように縦地線を交差させた線上を縫いアイロンで割ります。
接ぎ合わせの飛び出した縫い代はカットして下さい。
3、パイピング布をアイロンします。
左の写真→パイピング布を半分に折った後にその折線に沿わすように両端をアイロンで折っているものです。
右の写真→クローバー社製のテープメーカーを使ってアイロンです。
素材によって向き不向きがあります。アイロン方法も使い分けるとよいです。
注意
バイヤス地の目の生地は引っ張ると痩せて細くなります。
生地が薄いもの、目の粗いものは特に細くなりやすいのでアイロンは上から置くように、さらには仕上がり幅に合わせて痩せ分を見込んで幅をだして裁断をしておきます。
本体の生地とパイピング布を中表に合わせて四つ折りした一番右側の折り線上を縫っていきます。
ポイント
衿無しの衿ぐりや袖ぐり始末のパイピング仕様は一周縫ってくることになります。その時の縫い始めは縦地の目を5ミリ折って縫い始めます。
写真で斜めに見えるところが縦地になります。この斜めで縫い始めることで縫い代が重ならずにすっきり綺麗に仕上がります。
内側カーブの箇所を縫うときはバイヤス布を少し引っ張りぎみに縫っていきます。内径差を見込んで引っ張るのですが、生地によって引っ張り加減が違ってきます。
この加減を習得し仕上がり幅が揃えられて、さらにパイピング布で本体を巻いたときにパイピング布がねじれずに中に隙間が無い状態で縫えるようになるのがベストといえます。
注意
目打ちで指している部分が脇の縫い目位置です。その延長上の四つ折りの一番右側の折り線を合わせて縫い始めます。
5、一周縫ってきて始めに折った端に重なるところでバイヤス布をカットします。
6、表側から見た写真です。目打ちで示しているところをコバST(2ミリ以下のステッチ)でとめます。
7、縫い代を巻くようにして一本目に縫った縫い目に折り山を合わせるようにコバSTを縫っていきます。
左写真→裏側から見た写真→一番上側が四つ折り(バインダー始末)
脇縫い割りは逃がしのパイピング始末落としミシン仕様
裾も逃がしのパイピング始末落としミシン仕様
右写真→パイピング始末(バインダー始末)完成の表側から見た写真です。
これは工業用のパイピングアタッチメントです。このアタッチメントの名前が「バイヤスバインダー」と言うのです。
これがパイピング始末でステッチがのる仕様をバインダー始末と呼ばれる所以です。
明日はこのパイピング仕様を使ったティッシュケースの作り方を書きます。
ヒロアミー日記への訪問をありがとうございます。ランキングに参加しております。
ポチとして頂けると励みになります。
にほんブログ村 宜しくお願い致します。
PC版「ヒロアミー洋裁講座」 ホームページ
HPの方ではロックミシンほどき方 やブログ目次 で洋裁ネタをわかりやすく写真で掲載しています。
こちらへの訪問もお待ちしております。