基礎縫いミシン編 9
今日はギャザーの寄せ方の基本でもあるギャザーミシンと縫い方のコツの説明をしていきます。
ギャザーミシン
ギャザーミシンとはギャザーを寄せるためにギャザーを縫いやすくするための一つの工程です。
ギャザーミシンが使用されている箇所は例えば段々のティアードスカートやフリル、ギャザー袖など、いろいろな箇所に使われています。
既製服のギャザーは倍率に合わせてミシンがかってに寄せてくれるギャザー専用のミシンで縫われています。
それを普通のミシンでギャザーを細かく綺麗に寄せて縫うにはどうすればよいか順を追って説明します。
(カーブの外回りにフリルをつけるとした場合の長さ)
この時にフリル、本体の両方に等分割のノッチ(合印)もしくは糸印を入れておきます。
ポイント
ギャザーは付ける側が負けて”いさり”やすいため付け側には伸び止めテープを貼ります。
”いさり”とは生地がよってしまう状態のこと
今回は目立つように赤の伸び止めテープを使用していますが、生地に対して目立たない色のテープを使用します。
カーブに伸び止めを貼る場合は伸び止めテープの外側に切り込みを入れて端から2ミリ離して(ノッチをつぶさないため)当て布をしてアイロンで貼ります。
今回使用しているテープは既製服で使用されているストレート12ミリと薄いタイプで表地の風合いが変わらない
ものです。ただ、一般的にこのタイプのテープは手に入りづらいと思います。その場合は市販の接着芯を12ミリにカットして使用するとよいです。(接着芯はこの薄いタイプが一般的に販売されています)
3、ギャザーミシンは上糸、下糸を写真のように出しておきます。
ポイント
上の写真をよく見ていただくと判るのかと思いますが、上糸と下糸の太さを変えてあります。
薄い生地やギャザーを寄せる部分が短い場合、そしてギャザーを引くのに慣れた場合は大丈夫なのですが、洋裁初心者の人やギャザーを寄せる部分が長いものなどは引く方の糸(今回は上糸)を太くすると、どちらを引くかも判りやすく、かつ糸が引きやすく、糸切れが起こりづらい利点があります。
('-^*)/ 太い方の糸を引いて下さいね!
シャッペスパンミシン糸を使用した場合は上糸を30番手、下糸を60番手にすると良いです。
注意
縫い始めと終わりは返し縫いをせずに糸を出しておきます。
ギャザーミシンの縫う位置は縫い代幅、今回は1cmなので1cmと0.5cmのところを縫います。
針目は大きくせずに普通のまま(もしくは少しだけ大きく)。針目を普通のままの方が次の工程でギャザーが逃げず、かつ細かく綺麗に縫うことができます。
6、印を合わせギャザーミシンを引き長さをだいたい合わせます。
写真は本体、フリルともに裏面が見えています。
注意
ギャザーミシンを引くときは必ず2本同時に引きます。2本を指に巻きつけ引くとよいです。
7、フリルと本体を中表(表面と表面が中側にある状態)に合わせ、合印をピンでとめます。
ポイント
この時ギャザーミシン2本の間の生地がヨレないように目打ちでギャザーの皺を立てるようにしてギャザーを移動します。そして、1cmのギャザーミシンの真上を縫います。
注意
カーブの部分はギャザー分量多めにします。カーブの角度がきつい程、ギャザー分量を多くして縫います。
コバST(2ミリ以下のステッチ)と0.5cmのWステッチを縫っている写真です。
11、三つ巻縫いとギャザーフリルを活用してエプロンが完成です。
ギャザーは細かくタックにならないように均等に縫えると完成度が上がります。
そのためのギャザーミシンです。丁寧に2本平行に縫うのもポイントの一つです。
ギャザーミシンを覚えて、いろいろなデザインに使用してみて下さい。
ヒロアミー日記への訪問をありがとうございます。ランキングに参加しております。
ポチとして頂けると励みになります。
にほんブログ村 宜しくお願い致します。
PC版「ヒロアミー洋裁講座」 ホームページ
HPの方ではロックミシンほどき方 やブログ目次 で洋裁ネタをわかりやすく写真で掲載しています。
こちらへの訪問もお待ちしております。