さて、昨日は地震だったので、地震の事を書きましたが、今日はその前の友人PCの修理の事です。
色々要因を考えた結果、熱暴走のようだ、と言う事は書いたのですが、細かい要因までは考えていませんでした。
開けて、中身を見て、色々考えていましたが、結局の所、ノースブリッジかサウスブリッジのチップセットの熱暴走のような気がしてきました。440BXで、信頼性のあるチップセットだとは思いますが、この時代のPCはチップセットにヒートシンクさえ付いていません。
さて、HDDというか、IDEが繋がるのはサウスブリッジで、サウスからノースに伝わって、CPUやら、メモリに伝わります。
サウスも怪しいのですが、ノースの方がCPUの近くで、ビデオカードの真上にあり、高温になるので、より怪しいです。
と言う事で、対策を考えますが、丁度よさ気なヒートシンクがあるにはあるんですが、固定が大変そうです。結局、耐熱アルミテープで、ヒートシンクっぽくする事にしました。こんな具合です。
先ずノースブリッジ加工前
こんな風に、ヒートシンクがありません。で、これがこうなります。
うーん、反射してよくわからないかもしれませんが、耐熱アルミテープを折り曲げたものを貼りました。今度はサウス。
こちらも、ヒートシンクはありません。なので、こちらも
こうなりました。
作り方は、接着部分が下に出るうにTの字に折り曲げて、それを複数貼っていきます。今回は、4枚ずつ貼りました。耐熱のアルミテープの方が厚いので、固定も比較的硬くなっていい感じです。
ちなみに、薄いアルミテープだと、かなりなよなよしてちょっと心許ありませんが、耐熱テープだと、そこそこいい感じに出来ます。
効果の程は…これくらいでも無いよりは良く、ファンを追加(サウスの写真に写っています)して、暴走したのと同様の操作をしてみましたが、全然暴走したり不安定になる気配は無く、安心です。
コスト的にはかなり安いので、ヒートシンクをつけるかどうか迷った時は、とりあえずの手としては結構お勧めできる手です。
まあ、このチップセットは440BXで、U-DMA33のIDEしか付いていなく、理論上33MB/sで、RAIDも非装備。このチップセットが発売された当時は、HDDも10MB/s程度のものしかなかったと思うのですが、これに繋がれるHDDはSAMSUNGのSP1614Cで、内部転送約90MB/sでU-ATA133対応の物が繋がれています。光学ドライブは、PIONEERのDVR110で、16倍焼き対応。つまり、もう、U-ATA33の規格いっぱいいっぱいで、常に33MB/sも転送しているのではないかと言うことが予想され、それを考えると、チップセットが音を上げたとしても不思議ではありません。
きっと、440BXも、こんな速いHDDや光学ドライブが接続されようとは、思っていなかったのに違いないとか思います。
なので、ちょっとヒートシンクっぽいものを付けてあげた、という感じです。それでちゃんと動くのだから、大したものです。
昨日の内にはできたのですが、今日はシバキ入れてました。全然問題なく、大丈夫そうです。明日辺り、友人に渡して来れます。
古いものをパワーアップすると、意外な所に負担が回るもんだな、と思ったりしました。