真昼の妄想②
直射日光に照らされて彷徨っている。
あちちち。100均の麦わら帽子を
水に漬けてかぶると少しは涼しい。
気を紛らわすのに妄想癖は続く。
俺は前回と同じく無能の酒のセールスマン。
どこの得意先も相手にしてくれないから
先輩の酒屋さんに入り浸る。
でも何も買ってくれない。
冗談ばっかしで毎回終わる・
”おいお前はミナミのT組しってるか?
そこの姉御は超美人らしいゾ。”
ハイ、この前売り込みに行かされましたけど....
途端に先輩は黙り込む。
いくら最低社員だからってそこまでの扱いとは
って感じかな。やっぱり先輩なんだぁ
でも 真面目な顔で”俺が呼ぶまでもう来るな!”
”お前の担当代理店はY商店だな。
あそこの○○創業者の一族がいる。
冗談や無駄話するんなら彼と話せ。”って
えっつここも出入り禁止かい。
他に行くとこないし指示通りにY商店に通う。
しかし倉庫責任者しかしらんし、
月に4万くらいの仕入をお願いするだけなんだが
・・・・・倉庫業務でいつも忙しそうだしネエ
そしてやっぱりキレられた。しつこく来るな。
2Fの事務所へ行けよって。
勇気を持って訪問したことのない事務所
へ行く。名刺交換した人の中に○○さんがいた。
経理部長の肩書き。毎日行って世間話をする。
まあ暇そうなんでよく付き合ってくれた。
でもこうおっしゃる。”私と話しても商品売れないよ、
うちの営業員は朝早くて夜が遅い。無理しても
その時間帯に来ないとね。”
夜討ち朝駆けというやつだな。。
仕方なく出社前と退社後に訪問をし始める。
迷惑そうだったけど営業員全員と名刺交換する。
しかし反応はイマイチ。皆様冷た~い
ああああああヤッパシ、悪夢じゃないか。
暑いのはイカン。次回に続くとしておこう。