本当はどうしたい? 映画『Descendants(ディセンダンツ)』 | 『ゆ』の素

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漫画家・イラストレーター
湯浅みきの日々徒然



先日、ディズニーが誇る名作映画に登場する悪役たちの子どもが主人公の
ディズニー・チャンネル・オリジナル・ムービー『Descendants(原題)』が
放送されました。

Descendantsは子孫って意味。

誰の子供達かというと
マレフィセント 
白雪姫の継母(邪悪な女王) 
アラジンの「ジャファー」
101匹ワンちゃんの「クルエラ」

・・・アラジンまでは何となく魔法も存在してる世界なのでアリかなと思うのですが

クルエラ・・・!

凄いですね!大出世です!!
それに息子君可愛かったので、良しとしましょうww

あらすじは

「美女と野獣」の王様になった元野獣とベルが統治している国で
悪役メンバーは、魔法が封印され結界の張られた島で暮らしていました。

彼らを幽閉してから20年が経ち、王様とベルの間に生まれた王子が
悪役の子どもたちに更正の機会を与える提案をします。
(自分達の国へ呼び、同じ学校へ編入させる)

周りの人たちは思います。
悪役の子どもは、やはり親と同じように悪の道に
突き進むのではないか?

また、いつか魔力を取り戻し、再び世界を恐怖で統治することを目論んでいる
マレフィセントの娘マル自身も思います。
私は悪役の子だから、悪の道を進むしかない。
それに親に認められるにはそれしかないし、親の期待は裏切れない。

しかし学園生活を送る中で、色々な経験をし
それぞれの中に様々な感情が生まれます。

自分は本当はどう生きたいのか?


なかなか面白かったです。目の付けどころも子供たちにきたかーと。

あと、何故その国を統治しているキャラを「美女と野獣」にしたのかも。

野獣自身元々、高慢でそれが元で野獣の姿に変えられた経験があり
ベルに会って、変わることが出来ました。
ベルも最初は怯えながらも、彼の優しさに気付き、受け入れていきました。
そんな二人だからこそ、今回の悪役の子供たちも、受け入れることが出来る
器にふさわしかったんだろうなと。

これが、正義一辺倒のキャラだったら
断固拒否した可能性もあります。
作中オーロラ姫のおばあちゃんがマレフィセントの娘と知って、何でここにいるんだ?と激昂するシーンがあります。
当事者なので、余計そうかもしれませんが、受け入れられない人には受け入れられないでしょう。

細部まで違和感がないよう、考えて製作されているなぁと思いました。