松本伸工房で作られた楽器たち-11(Morioka Quality) | 松本ヴァイオリン工房のブログ

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東北の岩手-盛岡にある弦楽器専門の工房。バイオリン・ビオラ・チェロの販売、製作、修理、調整を承ります。コントラバスの修理も。秋田や青森、仙台の方もどうぞ!

当工房のホームページにある「decorated cello-Martin August装飾チェロ」の横板。バチカン・システィーナ礼拝堂の天井画から模写させて頂いたもの。その絵付けの過程の3つめ。この部分「天体の創造(太陽と月の創造)」という副題がある場面。

step.1

例によって、鉛筆で下絵をおおよそ描いた上を、0.05ミリのペンでしっかりなぞりる。その後に面相筆を使用しアクリルで描いていく。「創造主」のひたい部分を描くのに何時間かかったんだろう・・

メイプル材にアクリルを筆で描くという作業、紙に描くのと違って(絵の具が紙にかくようにはすべらない)慣れるまでかなりたいへん。

step.2、指し示す人差し指の先端には太陽の光があたっている、立体感のある腕。

step.3、ひげの部分を描き込んでいくとけっこういい感じ。

step.4、次に下半身の衣のひだひだの感じ。

step.5、衣から透ける「ひざがしら」の部分、これが難しかった!「創造主」の右足を描くのに丸一日かかってしまいました。

ついでに蛇足ながら、「創造主」の足の甲部分、画集に載っていなかったので、私自身の足を見て描いたのでした。つまり正確に言えば、足の甲は模写ではなく、私自身の足です。

以上、ミケランジェロの「天体の創造」の模写の過程でした。

当工房のホームページはこちらです。http://www.m-stringshop.com/showroom/

ご覧いただけますと幸いです。