アンコール外伝~初恋編~②
1話目が短過ぎるとのご意見につき続きを(笑)
【実録初恋物語りⅡ】
ミニ秀二郎は、大嫌いだった学校が楽しかった。
いつもそこにはミーちゃんがいるからだ。
大嫌いなニンジンさんも頑張って食べた。
ミーちゃんがいるからだ。
でもミニ秀二郎には大きな欠点?があった。
小学生だけに、異性に好きだとは口が裂けても言えない。
この気持ちをどこにどうしていいのかさえわからないのだ。
本当にウブな男だった。
そんな毎日を過ごしているある日、下校中の出来事だった。
田舎町だった通学路、
畑や田んぼ道を歩いて、最後は細い竹やぶ道を抜けてやっと住宅街へという感じの道。
細い竹やぶを歩いて行くと、ミーちゃんが何かに怯えて泣いている。
しかもその場からどうする事も出来ずに…。
ミニ秀二郎は、そっと近づいた。
秀『ギョッ!』
何と、そこには大きな大きな巨大のらいぬが立ちふさがっていた。
当時は今とは違い、本当にのらいぬが多かった。
子犬は本当に可愛かったが、大きくなった雑種の、のらいぬは、とても狂暴で、人間をも食べ物だと思っているようだった。
その時の巨大のらいぬは黒く、シェパードが混ざった雑種のようだった。
牙をむき出しにして、
『ウゥーっワンワンっ!』
と唸り吠えていた。
いや、あれは小さい秀二郎にもわかるくらい、
『バゥバゥっ』と吠えていた。
完全に細い道をふさぎ、前に進んでも噛む、走って戻っても噛む、といった感じだった。
ミニ秀二郎は思った。
(心の声)
『ミーちゃんが危ない、でも行けば俺もやられる、俺よりもでかい犬だ、どうしよう…』
しかし、さすがに水元秀二郎、とっさに走り込み、
秀『ミーちゃん逃げろっ!』
と叫んだ。
ミーちゃんは全力で走った。
ミニ秀二郎を一切振り返る事なく…。
巨大のらいぬと一騎討ちになったミニ秀二郎の足は震えていた。
しかし、何とかしなくては仕方ない。
にらみ合いが続く中、ついにミニ秀二郎は腹をくくった。
つづく…
【実録初恋物語りⅡ完】
【実録初恋物語りⅡ】
ミニ秀二郎は、大嫌いだった学校が楽しかった。
いつもそこにはミーちゃんがいるからだ。
大嫌いなニンジンさんも頑張って食べた。
ミーちゃんがいるからだ。
でもミニ秀二郎には大きな欠点?があった。
小学生だけに、異性に好きだとは口が裂けても言えない。
この気持ちをどこにどうしていいのかさえわからないのだ。
本当にウブな男だった。
そんな毎日を過ごしているある日、下校中の出来事だった。
田舎町だった通学路、
畑や田んぼ道を歩いて、最後は細い竹やぶ道を抜けてやっと住宅街へという感じの道。
細い竹やぶを歩いて行くと、ミーちゃんが何かに怯えて泣いている。
しかもその場からどうする事も出来ずに…。
ミニ秀二郎は、そっと近づいた。
秀『ギョッ!』
何と、そこには大きな大きな巨大のらいぬが立ちふさがっていた。
当時は今とは違い、本当にのらいぬが多かった。
子犬は本当に可愛かったが、大きくなった雑種の、のらいぬは、とても狂暴で、人間をも食べ物だと思っているようだった。
その時の巨大のらいぬは黒く、シェパードが混ざった雑種のようだった。
牙をむき出しにして、
『ウゥーっワンワンっ!』
と唸り吠えていた。
いや、あれは小さい秀二郎にもわかるくらい、
『バゥバゥっ』と吠えていた。
完全に細い道をふさぎ、前に進んでも噛む、走って戻っても噛む、といった感じだった。
ミニ秀二郎は思った。
(心の声)
『ミーちゃんが危ない、でも行けば俺もやられる、俺よりもでかい犬だ、どうしよう…』
しかし、さすがに水元秀二郎、とっさに走り込み、
秀『ミーちゃん逃げろっ!』
と叫んだ。
ミーちゃんは全力で走った。
ミニ秀二郎を一切振り返る事なく…。
巨大のらいぬと一騎討ちになったミニ秀二郎の足は震えていた。
しかし、何とかしなくては仕方ない。
にらみ合いが続く中、ついにミニ秀二郎は腹をくくった。
つづく…
【実録初恋物語りⅡ完】