アンコール外伝~初恋編~② | 水元秀二郎オフィシャルブログ「秀二郎の独り言」Powered by Ameba

アンコール外伝~初恋編~②

1話目が短過ぎるとのご意見につき続きを(笑)

水元秀二郎オフィシャルブログ「秀二郎の独り言」Powered by Ameba-2010090814410000.jpg

【実録初恋物語りⅡ】

ミニ秀二郎は、大嫌いだった学校が楽しかった。

いつもそこにはミーちゃんがいるからだ。

大嫌いなニンジンさんも頑張って食べた。

ミーちゃんがいるからだ。

でもミニ秀二郎には大きな欠点?があった。

小学生だけに、異性に好きだとは口が裂けても言えない。

この気持ちをどこにどうしていいのかさえわからないのだ。

本当にウブな男だった。

そんな毎日を過ごしているある日、下校中の出来事だった。

田舎町だった通学路、
畑や田んぼ道を歩いて、最後は細い竹やぶ道を抜けてやっと住宅街へという感じの道。

細い竹やぶを歩いて行くと、ミーちゃんが何かに怯えて泣いている。
しかもその場からどうする事も出来ずに…。

ミニ秀二郎は、そっと近づいた。

秀『ギョッ!』

何と、そこには大きな大きな巨大のらいぬが立ちふさがっていた。

当時は今とは違い、本当にのらいぬが多かった。

子犬は本当に可愛かったが、大きくなった雑種の、のらいぬは、とても狂暴で、人間をも食べ物だと思っているようだった。

その時の巨大のらいぬは黒く、シェパードが混ざった雑種のようだった。

牙をむき出しにして、
『ウゥーっワンワンっ!』
と唸り吠えていた。

いや、あれは小さい秀二郎にもわかるくらい、
『バゥバゥっ』と吠えていた。

完全に細い道をふさぎ、前に進んでも噛む、走って戻っても噛む、といった感じだった。

ミニ秀二郎は思った。

(心の声)

『ミーちゃんが危ない、でも行けば俺もやられる、俺よりもでかい犬だ、どうしよう…』

しかし、さすがに水元秀二郎、とっさに走り込み、

秀『ミーちゃん逃げろっ!』

と叫んだ。

ミーちゃんは全力で走った。
ミニ秀二郎を一切振り返る事なく…。

巨大のらいぬと一騎討ちになったミニ秀二郎の足は震えていた。

しかし、何とかしなくては仕方ない。

にらみ合いが続く中、ついにミニ秀二郎は腹をくくった。

つづく…

【実録初恋物語りⅡ完】