病院30は義父の病院の予約の日、 義父母が住む姫路市の駅でタクシーに乗れる所まで夫に送ってもらい、夫はそのまま来た道をトンボ返りで出勤していきました。前立腺ガンを患う93歳の義父は6週に一度、家からタクシーで30分ほどの病院へ検査と注射に通っています。



入退院を繰り返していた頃より安定した生活だったのですが、認知症の症状も出始めてから、通院ぐらいで嫁さんに面倒をかけたくない!と、大正女の心意気で意地を張っていた89歳の義母も、ようやく素直に私の手助けを受け入れて、予約の日を知らせてきたのです。



入院生活に耐えられない義父は入院の度に騒動を起こし、家に帰る!と言い張る義父を抑え込みながらこのまま連れて帰ろうか?と義母とため息をついたのも数回・・・遂に病院から家族の夜中の監視を申し渡され、仕事がある夫を巻き込む訳にもいかず、義母と一日交代で点滴を引き抜かないように監視したり、高齢の義母には入院も通院も辛かったに違いないのです。



前立腺ガンはやはり少しずつ悪い数値が(専門用語は私にも判りません)が上がってきてるそうで、新しい薬が処方され、3週間後の再診です。



今回は補聴器をしても聞こえないと言うので耳鼻科も受診したのですが・・・



最近、義父母の家の前まで行くと、テレビの音が大音響でご近所も迷惑だろうと思っていたのですが、元々聞こえない左耳と、右耳は昔から補聴器を使っていたのに、その補聴器も着けなくなっていたのです。


内視鏡を入れて、先生が「コレ見て下さい、補聴器の電池が詰ってます!」

何と・・・耳の穴を完全に塞いで銀色の丸い電池がシッカリと納まっています!!

多分、自分でいじってるうちに電池がポロッと外れた・・・のかも・・・はてなマーク



そう言うたら、補聴器はだいぶ前にマッサージ機の下に転がってたわ。



その頃からテレビの音量が最大になってたんだろうなぁ・・・



クローバーよかったぁ~↑これでお義父さんもちゃんと聞こえるようになるわぁ~↑↑↑


喜びは束の間でした・・・痛み止めの注射が効いてくるまでに昼食を済ませ、痛い思いをして電池を外してもらってヤレヤレと思った、目の前のモニターに何やらポッカリと穴が開いてる・・・鼓膜が破れていたのです・・・

こちらも3日後の再診となりました。



広い院内をアッチで採尿、コッチで採血、またまた歩いて歩いて、ボランティアカートで私の後を着いて来ていた義母もついに座り込んでしまい



★お父ちゃんもウチも長生きし過ぎたなぁ、お陰であんたらにも迷惑かけてしもうて溜め息


クローバーどこの家も同じ!みんな行く道、私も息子に世話になるかも知れへん!


袴姿でナギナタを振り回していた気丈な義母は、最近こんな事を口にするようになりました。



大病院の片隅で、こんな話をしているなんて誰も思わないでしょう。。。。



会計を済ませて、薬を貰うのに30分、タクシーが家の前に着いたら門前に人が!ヘルパーさんが来る時間だったようです。



薬の確認を済ませて帰ろうとすると、義母が

今日はほんまに助かったわ、美味しいもんでも買って帰り~と私の手に握らせた万札2枚!とんでもない、これからも続くんやから一々お礼なんてする必要ないわ!と・・・一応お断わりして・・・でも、あまり素っ気ないのも悪いかな~と、一枚だけ有難く頂いて、駅前のデパ地下でウ・ナ・ギを二人分買いました。でもね、お義母さん、今度からはナシよにや



数日来、中々巡り合えなかった浜名湖のウナギは、思いがけない形でありつき、甘く切なく、ホロホロと溶けて、切ない一日が終わったのです。


ミグママの迷走プレ老後?-鰻



クローバー駅まで迎えに来てくれた夫が お疲れさん、しんどかったやろラヴ



この一言があるから、長年夫婦やってられるんですよね・・・・・