読売新聞 情報プラス~抜粋

 人工心臓は、病気などで働きが悪くなった心臓の代わりを果たす人工臓器のこと。

患者の心臓を取り出して埋め込まれる「全置換型人工心臓」と、

患者の心臓はそのまま残し、心臓の機能の一部を補う「補助人工心臓」の2種類がある。


現在、国内で使われているのは補助人工心臓。

一生、装着するのではなく、心臓移植までのつなぎとして埋め込まれる。


 補助人工心臓は、血液を送り出す血液ポンプ、ポンプを心臓につなぐ人工血管、血液ポンプを動かす駆動装置やバッテリーなどからなる。

血液ポンプは、心臓と同じように脈を打たせながら血液を送る「拍動流型」と、脈が無く血液を送る「非拍動流型(連続流型)」がある。


また、血液ポンプを体の中に埋め込む「植え込み型」と、血液ポンプが体外にある「体外設置型」がある。

 埋め込まれる患者は、拡張型心筋症、心筋梗塞後などで心不全が進み、薬物治療では治らないと判断された患者。


日本臨床補助人工心臓研究会によると、1980年1月から2007年9月までに、939人の患者に埋め込まれた。


 現在、保険で使えるのは、「東洋紡VAS」という体外設置型で拍動流型の補助人工心臓だけだ。

国立循環器病センターなどが1980年代後半に開発したもので、94年に保険適応された。

駆動装置が小型の冷蔵庫ほどあり、装着すると基本的には、退院できなくなる。

 東大などが開発した、同じく体外設置型拍動流型補助人工心臓があったが、95年に販売が終わってしまった。


 現在、数種類の補助人工心臓が承認申請を行っている。

その一つが、テルモが開発した「デュラハート」だ。

 この補助人工心臓は、植え込み型の非拍動流型のもの。

血液の塊ができないように、磁気で浮いた状態で羽根車を回転させて血液を送る、世界初の磁気浮上型の補助人工心臓だ。


既に2007年にヨーロッパで販売が始まっている。

 東京女子医大、日本のサンメディカル技術研究所などが開発した「エバハート」も、承認申請中だ。


テルモ製のものも含め、駆動装置がバッグに入れて持ち運べるほど小さいので、在宅で療養できる。



読売新聞 情報プラス~抜粋



明日、14:00~第2回目のVAD患者交流会を行います。


患者同士の親睦を深め、

時間がかかるとは思いますが、

何でも話せる仲間の輪が出来たら嬉しく思います。






ヤギケン
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