唖然、茫然とするほど何もない。


子供の頃に夢見たものには成れていない。


学生の頃に目指した者にも成れていない。




生涯をかけて取り組むこともない。


仕事はただのルーチンワーク。


その先にあるものなど、高が知れてる。




この世界のどこにも、オレの居場所はなく、心安らぐこともなく、ただ何かに追い立てられるように走っている。


奪わたくない誇りもない。


ただ呼吸をしている。


その呼吸さえ、時々忘れたかのように、息苦しさに悶えている。




定命。


幕末の志士達は、天に定められた命があるとして、志半ばで倒れることを恐れなかった。


生に対する執着はない。


死ぬときには、何をしていても死ぬ、くらいに思っている。


しかし、何も為さないまま生が終わってもいいのだろうか?




実年齢と精神年齢との間に、最早埋めようもないほどの溝がある。


第三者から見れば、黄昏たオッサンでしかないが、心の中にいる年老いた少年は何かが違うと叫び続けている。


もう大人なんだから……
もういい年なんだから……


誰かオレを殺してくれないか?と、真剣に願っていたことがある。


この世界では、オレを受け入れるものなどありはしないのだ。


その代わり、ハッキリと拒絶されるわけでもない。


オレの存在意義など、その程度。


何をするにも中途半端で、壊れ方さえも言うに及ばず。




「ありがとう」「ごめんなさい」「どうか、ゆるしてください」「愛しています」
ホ・オポノポノより

千歳台から愛をこめて
Godspeed You!