ひとりの少女がいた
少女は友だちがダビングしてくれたカセットを ーそのA面の最後に入っていた曲に心惹かれー すりきれるほど何度も何度も繰り返しては聴き、口ずさむようになる
カセットから聴こえる歌声は
しっとりと耳に馴染み
冬のひだまりのようなあたたかさと
初夏の風のようなさわやかさで
少女の心をあたため
優しく吹きぬけていった
友だちがケースに書いてくれた
曲のタイトルは
『眠れない夜を抱いて』
やがて少女は
初めて、CDシングルを買う
テンポよく刻まれるリズムに乗せて
語りかけるようにそのひとは歌っていた
『負けないで』
まっすぐなエールが
胸に、届いた
恋するときめき、せつなさ
心の奥底に閉じこめていた
うっすらとした悲しみ、寂しさ
誰かを想うときの胸のあたたかさ
それを知ったからこその
失うことの怖さ
寄せては返す波のように
満ちては欠ける月のように
繊細に揺れ動く想いを
言葉に綴り
一見すると儚げに
けれど
その実、凛として
彼女は歌う
彼女の歌は
間違いなく
少女の
そして多くの人たちの
心の琴線に、ふれた
月日を重ね
恋と呼ぶには深く
切なさに心を焦がした夜も
生きることに
投げやりになりかけた日にも
彼女の歌は
いつもそばにあった
歓びも涙も胸の痛みもそのまま
受けとめてくれる歌声は
癒しであり、勇気でもあった...
それが
私にとっての
ZARD 坂井泉水さん であり
彼女の歌と歩んだ歴史です。
坂井泉水さんが自らの歌に込めた想い
それは、彼女自身しか知り得ません。
どれだけインタビューで語ったとしても
言葉に尽くせないものも
あったのではないかと...推測ですが。
それを踏まえて でも
あるインタビュー記事で彼女が述べた
"永遠に歌い継がれてゆく普遍性"を
自身の歌に望んでいること を
彼女の歌を
かけがえのないもの と
感じている一人として
私なりに受けとめ
私なりに歌い継いでゆきたい
それが
今、胸にあるすべて
一緒に歩んでゆけるバンドメンバー
Guiter、Base、Drum
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参考記事
歌うよろこび♡バンドメンバー募集バンドメンバー(サックス)決まりました♡