グアテ旅5☆モモスでの再会 | グアテマラ・マニア日記

グアテ旅5☆モモスでの再会

バスを降り、坂道を上がって日曜市に向かう。
タイから伝わった三輪タクシー・トゥクトゥクが走っている。
アンティグアではすっかり定着しているトゥクトゥクも、
シェラやコロテナンゴでは見かけなかった。(気づかなかっただけかも?)
坂道の多いモモスでは結構活躍している様子。

あやちゃんと会う予定の10時までまだ時間があったので、
市場を散策しようと、まずは野菜売り場へ向かった。
アルモロンガの女性達が新鮮な野菜を売っている。
トマトにたまねぎ、ウィスキル! 食べたい~!
ゆっくり歩いていると隅の方から視線を感じた。
野菜売り場の隅に食堂があり、そこでトルティーヤを伸ばす少女達が私を見ている。
あれっ?知ってる子達かな?と思って、ふと隣をみたら、あらっ!パウラ母さん!

近くに行って「パウラ!」と声をかけると、
びっくりして「ユカリ!」と言ってハグしてくれた。
一人の少女も「ユカリ!」と、すぐに寄ってきてくれた。
セシーだ! 
13歳になったセシーは前より少し痩せていて、洋服を着ていたから、すぐに気づかなかった。
年頃になると徐々に太ってゆく女の子が多いので、
痩せているセシーを見て“どうしたの?”と一瞬思ったが、元気そうなので安心した。
弟のサンティアゴ君は白いポロシャツが似合う賢そうな少年に、
前はつたい歩きをしていた末っ子のアンヘル君は、やんちゃ坊主に成長していた。

$グアテマラ・マニア日記-momos01

「いつ来たの?」
「ついさっき」
「下から聞いて来たの?」
「ううん。最初にここに来たの。」
「ここが最初!?」
いつも彼女達と会うのは、下の食堂。
野菜売り場での偶然の再会に、お互い驚いた。

「食堂がここに移ったの?」
「ううん、下にも相変わらずあるわよ。あとで行く?」
「うん、あとで行くわ。」

パウラは少し興奮気味に言った。
「10日前にユカリがここに来る夢を見たのよ!」
パウラさん! それは予知夢です!
モモスの友人達には、今回の旅の連絡はできていなかったから、
この予知夢はなかなか素晴らしい!

前に撮った写真や、イラストを渡すと、周りの子たちも見に集まってきた。
セシーの絵はなかなかの力作。(自分で言うなって?)
セシーもパウラさんも気に入ってくれた。

$グアテマラ・マニア日記-momos02


ひと通り写真や絵を見たところで、パウラは周りの子に指示を出す。
「ユカリが来た!って下に言ってきて。」
「セシー、ウィピルに着替えておいで! あとウィピル姿の写真も持っておいで!」

そう、6年前の再会の時も、セシーは最初ラフな洋服を着ていたのに、
気づけば民族衣装に着替えてきていた。
その方が絵になるし、私も嬉しい。
でも、普段はもうウィピルを着ていないのかな?
食堂の手伝うセシーと同世代の少女達も、洋服にエプロン姿。
残念だなぁ。

「ユカリ、何か食べる?」
「うん!」
「何がいい? こっちに見においで! ペピアン? チレ・レジェイノス?……」
一つづつ鍋のフタをあけて説明してくれる。
どれもおいしそう! でもペピアン!

朝、パンを食べてきたにも関わらず、ペピアンとトルティーヤとフリホーレスをいただく。
おいし~い!!
彼女の食堂は繁盛していて、野菜売り場にも進出した様子。
前はメニューが2種類ぐらいしかなかったけど、5種類以上ある。
商売もうまくいってる様子で、気前よくご馳走してくれた。
おいしかったです! ごちそうさま!

思いがけない場所での再会と食事を満喫している間に、もう10時過ぎてる!
パウラさんに携帯を借りて、あやちゃんに電話をかけた。
毛織りのブランケットを見てるというあやちゃんを探しに、
サンティアゴ、アンヘル、そしてウィピルに着替えてきたセシーと手をつないで
セントロへ向かった。

つづく