昨日は、ちょっと多忙な一日でした。
母が妹の家に行きたいというので連れて行ったのです。
私からすると叔母の家です。叔母はひとり暮らしで同じ市内に住んで
いるのですが、少し不便な場所なので私が車で連れて行ったというわけ。
うちの母は姉妹が多いのだけど、もう上のお姉さん達は亡くなっていて
後は妹二人と弟一人だけになっています。昨日訪ねた叔母は母の姉妹の
中で一番若いにですが、実は完全にボケてしまっています。
まぁ、近所に娘さんが住んでいて日々のお世話はしているのだけど
母としては、心配なので時々様子を見に行きたいのでしょう。
久しぶりに会った叔母は、もちろん少し老けた印象でしたが、身体のほうは
元気そうで見た目はボケているとか全くわかりません。
でも、話すとすぐ「あ~全く辻褄が合ってないな....」とわかります。
叔母「今日は、二人遊びに来るのよ。」
母 「あら....誰?」
叔母「うーん。わからないんだけど女の人が二人来るの」
私 「えっと....私達の事?」
叔母「ううん。違うの。たぶん妹達だと思う。」
(叔母は末っ子なので妹はいません)
母 「Nちゃん(叔母の名前)は末っ子ぢゃないの」
叔母「いや、違うってば。えーっと覚えてない?ほら...名前は忘れちゃったけど、
私の下にいるぢゃないの。」
母 「Nちゃんの上はいるよ。S子ちゃん、T子ちゃん、R子ちゃん」
叔母「違う違う。その人は私も知ってるもん。何て言ったっけなぁ。
もっと若くて、東京の大学に行ってたぢゃない?」
母 「東京の大学に行ったのは私だけだわよ。」
叔母「忘れちゃったけど。居たの!居たのよ!」
もう、自分の姉妹の事も頭の中でゴチャゴチャになっているんですね。
私は、会話の途中からもう話の辻褄を合わせようとする努力をやめましたが
母は、何とかして思い出させようと必死だった。
昨年法事の際、会った時はこんなに進んでいるとは気づかなかった
のに、人間の脳の衰えってすごい速度なんだな...と思った。
うちの母よりもずっと若いのに......。叔母がボケたのには、あるきっかけがあった。
叔母の長男が昨年「俺は母さんの面倒は見ないから。」と言ったんだそうだ。
どういう話の流れかわからないが、長男の妻が一人娘で、そちらの親を
見なければならないから母さんの面倒は見れないと宣言したらしい。
叔母にしても息子に世話をかけたくないと思っていただろうけど、それにしても
自分の息子にはっきり言われてしまうと、相当ショックだったんだろうと思う。
年老いた母に、よくもそんな残酷な事が言えたもんだと思う。
その後徐々に叔母の言動がおかしくなっていったと言う。
これは私の推測でしかないんだけど、叔母はあまりのショックに、その
悲しかった出来事を忘れたかったのではないだろうか。それで記憶の扉を
少しずつ閉じてしまったのではないだろうか。うちの母が「H雄ちゃんは
どうしてる?」と長男の事を聞いたら「うーん。海の側に住んでるけど
来ないよ.....。全く来ない」と言っていた。可哀想で涙が出そうだった。
全くもうっ!バカ息子がっ!
私も、ずいぶんバカ娘だけど、決して自分の母には、こんな悲しい思いは
させないぞ....と誓いながら帰って来た。
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少し暗い話題でしたね....。スミマセン。
明るい話題としては、岡田ジャパンワールドカップ出場決めましたね。
とりあえず、おめでとうございます。
後半バッタバタのゲームでしたが、アウェイで何とか踏ん張りを見せたという
ところでしょうか。ワールドカップではさらにアウェイ状態になることは
間違いないです。頑張って欲しいものですね。
さて今日のお花は.....。
てっせんです。
白い花に見えますが、淡い紫色です。
実家にもてっせんがありますが、もう少し花が大きいです。
凛としたたたずまいが、とても美しい花で大好きなんです。