夜行バスを利用したことがある人ならば知っているだろう。
なんといっても、新幹線の3分の1程度で移動できる価格設定が魅力。
深夜移動し、目的地に早朝に到着してくれるので、行動時間がとても有効的。
最近では、3列シート車両とか、女性専用車両も人気を集めていますよね。
一方で、リクライニングしてもフラットにならない座席、不安定な振動・揺れから、
ぐっすり眠れなかったり、腰や身体の節々を傷めたり。
今回の事故が、運転手の居眠りだと知ったとき、吹田でのスキーバス事故のことを思い出した。
あれは2007年2月の事故。もう5年が経とうとしているのか。
僕自身、2009年~2010年にかけて4回ほど、夜行バスを利用したことがある。
記憶を遡る限り、そのうち交代の運転手が乗り合わせていたのは1度だけ。
あとの3回は、ワンマンで大阪-東京、京都-東京を運行するバスに乗ったということになる。
ワンマンの夜行バスでは確か、土山SAと牧之原SAで少し長めの休憩が設けられていた。
が、運転手が仮眠をとれるというような長さの停車時間ではなかった。
それでも、その夜行バスを選び、予約を確定させた時点で始まった、“乗りかけた船”を途中で降りるわけにはいかず、睡眠時間が足りているのかも分からない“得体の知れぬ”運転手を信用して乗り続けるしか選択肢はない。
吹田のスキーバス事故は、家族で経営しているような小さなバス会社。
今回の関越道の高速夜行バス事故も、正社員は5~6人で、小さな4階建てビルの一室に会社事務所があり、看板はかかっていない。所有するバスを止める駐車場も他の運行会社などともに使っている。
これらのことは、事故が起こった後に明るみになること。
せめて自分が予約するバスの運営会社ぐらいは、予約時に知らせる義務があるのではないだろかと思う。
それにしても、ただでさえ交通事故の多い高速道路を移動する夜行バスを利用するにあたり、
不確実性の高い乗り物に対して背負うリスクは図りしえないということ。忘れちゃいけないですね。