5分でわかるIFRS ⑦対応が進んできました! | 女性起業家 ルミナスのブログ

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公認会計士であり、組織の仕組みづくりのお手伝いをする会社を経営しているルミナスが      

日々感じたことを書いています。

9月3日の日本経済新聞に、
IFRS関係の記事がたくさん載っていました。新聞
朝刊だけで関連記事が3つ。記事(白地)


その主な内容ですが、

・実務面での動きとして、
大手企業各社が共同でビル群。、準備組織を立ち上げ、ピンク↑
早期適用の可能性や開示方法
を検討し始めたひらめいた

という記事。
 

2011年3月期(2010年4月~)に、

住友商事、日産自動車くるま。
2012年3月期(2011年4月~)に、

JT喫煙が、導入を検討している模様です。

・会計基準面での動きとしては、
2011年6月にコンバージェンスを完了ちび顔する予定

であった項目について、その時期を、
2010年度中に完了させるように早めた。ドコモ

という内容でした。

星星星 


個々の基準の具体的内容㊥身は、

後日お話するとして、
最初にIFRS対応プロジェクトの全体を・・・。

経緯と全体像の説明のみで、

基準の内容には触れてseiいませんが、

いきなり基準の内容に入ると、

相対的な位置づけがわからず、
理解も浅くガーンなってしまうので、

最初にざっと見ておくことをおすすめしたいです。。。


経 緯

2005年、日本の企業がEU市場で上場ベルするためには、

"IFRS又はIFRSと同等の会計基準"
を適用しなければならなくなり、

EU(欧州証券規制当局委員会)による
IFRSと他国の会計基準の同等性の評価が行われました。ハンガリー


この結果、
日本の会計基準は「IFRSと同等である」
(つまり、日本の会計基準がEU市場で通用する。)
と評価きらきら!!されましたが、

同時に26項目の重要な差異ブンブンがあることを

指摘されてしまい、
日本基準で財務諸表を作成した場合には

追加で情報を開示するなどの補正措置かなづちをとること

が必要になったのです。


矢印 矢印

この時、アメリカも差異を指摘泣されましたが、
その後、両国の会計基準の設定主体、
国際会計基準審議会(IASB)と地球
米国財務会計基準審議会(FASBアメリカ

覚書(MOU)を結び、特定の項目については
共同で会計基準を開発応援①することになりました。

そして、これを受けて、

日本(財務会計基準機構/ASBJ)日本でも、

IASB地球との調整がすすめられ、


・EUから指摘された26項目については、

2008年まで、
・・・計画の内容でいうと"1"

・残りの差異については、

2011年6月30日までに

コンバージェンスを完了するという計画をたて、

作業を進めています。ランdash*



計画は、4つに分類されます(2009年9月4日現在)


【計画の内容】
1短期項目 (EUによる同等性評価に関連する項目)
2既存の差異に係る項目

3IASB/FASBのMOU項目に関連する項目

4IASBとFASBによるMOU以外の

  IASBでの検討に関連する項目(後で追加)




短期項目の終了

2008年12月に、

ASBJ日本は短期コンバージェンス項目が終了した

ことを公表しました。計画どおりです。芽

EUから指摘された26項目すべてについて、
日本の会計基準等を改正消しゴム又は新設NEWしたのです。

現在は中期対応項目について、
基準の設定に向けて対応を ちょこまか

進めている最中ですが、


その中の項目について、対応期限を、

2011年6月⇒2010年度中に完了させるように

早めたというのが、今回の新聞記事の内容です。筆



改正の具体的な内容は、また次回に
お話させていただきたいと思います。おじぎ



※理解することに重点を置いていますので、
正確さを求められる方は、asbjのホームページ等、

専門資料をご参照ください。


【KEY WORD】

会計基準の同等性、26項目の差異、

IASB/FASBのMOU、ASBJ