交際女性殺害


元警官に懲役18年


大阪地裁判決 強固な殺意悪質



交際相手の社会福祉士、白田光さん(当時23歳)を殺害したとして、殺人罪に問われた大阪府警阿倍野署の元巡査長、水内貴士被告(27)=懲戒免職=の裁判員裁判の判決公判が6日、大阪地裁であった。中山大行裁判長は「強固な殺意に基づき執拗で悪質」と述べ、懲戒18年(求刑懲戒20年)を言い渡した。



判決によると、水内被告は今年1月24日、結婚したことを隠して白田さんと交際していたことを妻や勤務先に知られることを恐れ、大阪市東住吉区の白田さんのマンションで、首をベルトなどで絞めるなどして殺害した。



裁判では被害者の白田さんへの殺意が生じた時期が争点となった。弁護側は「殺害は突発的で計画的な事件ではなかった」と主張。検察側は「水内被告が事前に白田さんを殺害することも考えていた」としたが、中山裁判長は「凶器となったベルトを持参するなどしていたが、殺意が生じた直接のきっかけは『社会的制裁を受けてもらう』などの白田さんの言動」とし、計画的な殺意は否認した。



水内被告は東日本大震災の復興支援で宮城県警に出向し、大学生だった白田さんと出会い交際を始めた。判決では、被告が当時、現職の警察官だったことについて、「職務には関連していないが、生命を守る警察官の義務に違反し、強い非難に値する」と批判した。



判決後、白田さんの父親(56)は「刑が重いか軽いかには言及しないが、光はもう帰ってこない。それだけが悲しい」と話した。



府警の安井正英監察室長は「改めて被害女性、ご遺族、被害関係者に深くおわび申し上げる。信頼の向上に努めていきたい」との談話を出した。【三上健太郎、堀江拓哉】
10月7日付「毎日・大阪版」より



以上記事本文



やはり予想どおりの判決となりました。


私は判決文の裏の意思として「社会的制裁を受けてもらう」と言った被害者女性に対する批判が含まれているように感じるのです。



この事件について、3回ばかり連続して書いてきました。おそらく高裁へはいかなくて、これで刑が確定すると思います。